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このページは[[Remember11考察]]の一部です。全体像は[[Remember11考察]]をご覧ください。

{{toc}}

ちなみに、この言い回しはエンディングテーマの「Darkness of Chaos」の一節。
!前書き
「朝日が昇り そしてまた落ちる Remember11 -the age of infinity- 微ファンサイト」はかつてあったwebサイトですが現在は存在しません。
//!!目的
//この文章は誰かを批判するためのものではありません。
//今回のような手法をとるのは、ギブ&テイクの精神を活かして合理的に真実を追究しつつ、かつ、他人の功績にも配慮するためであって、
//決して、特定の個人の評価を論じるためではありません。
//
//[[Remember11考察 序章]]にも書いたとおり、このサイトの[[Remember11考察]]は、[[朝日が昇り そしてまた落ちる Remember11 -the age of infinity- 微ファンサイト|http://kid-game.sakura.ne.jp/location.cgi/f9.aaa.livedoor.jp/~glassun/]](以下、「朝昇落サイト」)のLevel1考察の上に成り立っており、
//他人の功績を盗用することは出来ないため、出所である朝昇落サイトを紹介せざるを得ません。
//一方で、紹介する以上は、その紹介先について、厳しく検証する必要があります。
//何故なら、検証無しで紹介した場合、もし、紹介先に詭弁があれば、紹介者も、その詭弁に加担したことになるからです。
//
//よって、このページでは、朝昇落サイトの情報のうち、明らかに間違っていると断定できる部分についてのみ、根拠を明示して何処がどう間違っているか詳細に指摘することとします。
//信用に値する部分だけを抽出して補完する形での考察は、[[Remember11考察 序章]]で行ないます。
//
//朝昇落サイトは非常によくできています。
//特に、'''序盤に関する部分は、描写に対する観察力も鋭く、理にかなった物ばかり'''でAランク以上の物ばかりです。
//しかし、惜しむべきことに、'''まとめに入る段階では、実際の描写と矛盾している'''など、Cランク以下の非論理的な仮説が目立ちます。
//朝昇落サイトのまとめ段階の考察は、[[次のような12RIVENの考察|http://plaza.rakuten.co.jp/ourmemorandums/diary/200803190000/]]と大差ありません。
//
//""また、天気予報や新聞も21日に変わるのはプレイヤー(観測者)が21日だと思い込むため。{{br}}
//""なお、こういうゲームではプレイヤーは“観測者”となり、世界の全てを見れるという役割に設定されます。プレイヤーが選ぶ選択肢などによってゲーム内の世界が変わるからです。
//
//[[12RIVEN考察]]の通り、「天気予報や新聞」は、実際には21日の鳴海視点の出来事です。
//しかし、20日の錬丸視点の出来事だと誤認すると、日付が「21日に変わる」ように見えます。
//しかし、実際には21日の出来事なのだから、「変わる」のではなく、初めから21日なのです。
//ようするに、単純な日付誤認トリックです。
//このトリックの答えが分からないから「プレイヤーが選ぶ選択肢などによってゲーム内の世界が変わる」という新設定を導入して、解決を図ろうとするのでしょう。
//確かに、後付け超設定を導入して良いなら、どんな謎でも簡単に解決できます。
//しかし、そんな子供騙しに何の意味があるのでしょうか。
//本当に必要なのは、強引な超設定で辻褄を合わせることではなく、日付誤認トリックを解き明かすことではないのでしょうか。
//!!言い訳
//「こんな所でウダウダ言わずに本人に直接言え」と仰るでしょうが、それは既に実行済みです。
//本人に直接言いました。
//なるべく刺激しないようにやんわりと言うように心がけました{{fn リプレイから詳細に拾い上げた描写については、オブラートに包んで言う必要がありました。というのも、調査結果は、Level2の約半分とLevel3のほぼ全てが本編と矛盾することを示していたからです。つまり、考察の核心部分を完全に覆すことになるので、全てを一気に提示してしまっては、ご本人に与えるショックが大きすぎます。それでは、冷静な判断を阻害する恐れがあります。}}。
//その結果は・・・推して知るべし{{fn ご本人が素直に誤りを認めていれば、このサイトは存在しなかった}}ということです。
//まあ、'''ご本人も次のように仰ってる'''のだから、何も問題は無いでしょう。
//
//[[【5375】Re:ココロ説討論場(!Remember11ネタバレ!)|http://www.kid-game.jp/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=5375;id=infinity]]
//
//""一般的により多くの人を満足させるには、'''「根拠となる本編中の部分」が必要'''です。{{br}}
//""もし、その本編自体を疑うのであれば、「それを疑う価値があると思えるような根拠」が必要です。そしてそれは、Remember11の作品内から見つけなければなりません。(物語の理解度をはかる国語の読解問題のようなものです){{br}}
//""'''それがなければ、ただの妄想'''です。{{br}}
//""もし、ココロ説が正しいと主張されるのならば、胎児説を覆せるだけの'''根拠が必要'''です。もちろん'''「論理的」に'''です。グラサンこと榎本のように省略してはいけません。{{br}}
//""たまたま見つけた「ココロ」と言う響きを拡大解釈して、まさにそれが真実であるかのように、他人の意見をほとんど聞き入れず、半ば押し付けのような表現で(私にはそう感じられました)語るのには問題があると思います。{{br}}
//""これでは、本当は犯人じゃない人を間違って逮捕してしまった刑事みたいなものです。{{br}}
//""おそらく、それを不快に思っている人も多いのではないでしょうか……。
//
//この方が自ら決めたルールをまとめると次のようになるでしょう。
//
//*本編の描写に基づいた論理的根拠が必要
//*たまたま受けた印象を拡大解釈して絶対視するのは厳禁
//*それらに反する行為を不快に思う人も多い
//
//そして、この方は、'''自分で決めたルールを「Level2」以降で自ら率先して破って'''います。
//そして、ルールを破ることについての説明は一切ありません。
//他人の言動に対して「それを不快に思っている人も多い」とルール違反を咎めておきながら、自分だけはルールを破って良いとするなら、それは、あまりに身勝手すぎます。
//
//何が問題かと言えば、物語中の描写に明らかに反することや裏付けの無い断定を行ない、そして、それを真に受ける人が少なからず居るということです。
//可能な限り正しいことを言うのは、webで情報を発信する者の責任でしょう。
//間違った情報で他者を惑わすことは、社会に対する迷惑行為に他なりません。
//そして、その間違った情報を訂正することは、社会に貢献する行為です。
//だから、このサイトでは、その間違いを修正しています。
//
//人に恥をかかせる行為は慎むべきだと言うなら、それは違います。何故なら、''王様が恥をかくのは子供に指摘されたからではなく、自ら裸になったから''です。
//荒唐無稽な発表をして恥をかくのは、自分の責任です。
//もちろん、ここに書いたことが突拍子も無いことであれば、これを書いた人間も恥をかきます。
//それを誰かが指摘したとしても、その人には何の責任もありません。
//不特定多数の前で何かを発表することは、他人に何らかの影響力を行使しようとする行為です。
//他人に影響力を行使するのであれば、間違いは他人に不利益を与えます。
//そうした行為の責任が取れないなら、不特定多数に物を言う資格はありません。
//恥をかく程度の代償なら安い物です。
//その代償が払えないなら黙っていれば済むことです。
//!!長文の必要性
//以下、具体的根拠を明示して完膚なきまでに否定しているが、常識的に考えて、そこまでする必要があるかどうかは疑問がある。
//何故なら、否定対象の考察内容があまりにも荒唐無稽だからである。
//
//例えば、''人格が交換された人物''と''人格交換を可能にする装置''があるならば、'''常識人ならば、装置によって人格交換が行なわれたと推測するだろう'''。
//別の原因の可能性を検討すべき合理的理由がなければ、装置の機能以外で人格交換が起きたと考える余地はない。
//ましてや、本編中に何ら示唆する描写のない「プレイヤーのしわざ」などという荒唐無稽な考えなど思い至りもしないだろう。
//
//朝昇落サイトの考察のうち、以下で採り上げる物は、そうした荒唐無稽な部類に入る考察のばかりである。
//・・・というような常識が通じる人ならば、以下のような具体的根拠を明示にする必要はないだろう。
//何故なら、常識人ならば、荒唐無稽というだけで一蹴してしまうからだ。
//一方で、常識が通じない人には、どんな根拠を挙げても無駄だろう。
//何故なら、論理的な話が通じる人は、初めから荒唐無稽な考察などしないからである。
//結局、常識人にとっては言うまでもないことで、非常識人にとっては猫に小判でしかない。
//
//それでも、考察内容の荒唐無稽さと否定する根拠の確かさを示すために丁寧に説明を試みる。
//それが意味のある行為かどうかは甚だ疑わしいが。
//!間違いの詳細
//!!テラバイトディスクの始まりと終わり
//朝昇落サイトでは、テラバイトディスクが無限ループになっているかのように書かれています。
//
//[[Remember11考察]]のとおり、テラバイトディスクには、'''明確に始まりと終わりを設定する事が可能'''であり、無限ループであると考える必要はありません。
//テラバイトディスクの物理的劣化を考えれば、無限ループ説にはかなり無理があります{{fn 無限ループ説でなくても苦しいけど}}。
//本編の描写では、情報のループを示唆する描写はあります。
//しかし、媒体については曖昧な説明ではぐらかされており、説明内容からは、無限ループしているともしていないとも断言できません。
//よって、媒体の無限ループを示唆しているとまでは言えません。
//
//複数の可能性から1つを選ぶ場合は、合理的な選択理由が必要です。
//明確に始まりと終わりを設定する方を選ぶなら、【その方が辻褄が合う】という合理的理由が存在します。
//しかし、無限ループとなる方を選ぶ合理的理由は存在しません。
//朝昇落サイトでも、合理的選択理由は明らかにされていません。
//理由も無く、無理のある方を選ぶのでは荒唐無稽過ぎます。
//
//!!優希堂悟(主人公)の記憶
//朝昇落サイトには、プレイヤーの記憶が移植されたとする説が紹介されています。
//優希堂悟と榎本尚哉の人格交換、優希堂悟の記憶喪失を考慮すると、優希堂悟(オリジナル)と優希堂悟(主人公)を区別する必要が生じることがあります。
//
//*プレイヤーの記憶が移植されたことを示唆する描写が皆無
//*一人称の違いは優希堂悟(主人公)と優希堂悟(オリジナル)の違いしか示唆していない(一人称はプレイヤー云々を示唆しない)
//*喪失の法則性が不可解と思うのは明らかな優希堂悟(主人公)の誤解(選択的な記憶喪失ではなく、体験からの連想により選択的に思い出しただけ)
//*優希堂悟(主人公)が自分の名前を優希堂悟と呼ぶのは完全に正しい認識である
//*優希堂悟(主人公)はプレイヤーが知らないことを多数知っており、その描写が意図的に挿入されてるフシがある
//*「アイツの記憶を移植されてる」とする台詞は事実認識が正しいか不明であり、かつ、「アイツ」がプレイヤーであることを示唆する描写は一切ない
//
//優希堂悟(主人公)の肉体は榎本尚哉ですが、その'''意識は優希堂悟の物'''です。
//だから、'''優希堂悟(主人公)が自分のことを優希堂悟と認識することは、勘違いでもなんでもなく、正しい認識'''です。優希堂悟(主人公)は自分の名前を間違えたりはしていないのです。
//
//また、プレイヤーの記憶と優希堂悟(主人公)の記憶が一致しません。
//以下のように、優希堂悟(主人公)は、プレイヤーの知らないはずのことを知っています。
//
////*優希堂悟(主人公)は優希堂悟(オリジナル)と楠田ゆにが以前から面識があったことを知っている
//*優希堂悟(主人公)は黛鈴と別れた時期及び交際期間を知っている
//*優希堂悟(主人公)は黛鈴のピアスが優希堂悟(オリジナル)が誕生日に贈ったピアスだと知っている
//*優希堂悟(主人公)は黛鈴と話した「お互いが消えてしまったら」の詳細を知っている
//*優希堂悟(主人公)は「日本国憲法第100条1項〜3項」{{fn('優希堂悟(オリジナル)と黛鈴の約束事')}}を知っている
//
//一方、以下のように、優希堂悟(主人公)は、プレイヤーの知っていることを知りません。
//
//*優希堂悟(主人公)は楠田ゆにの部屋が空き部屋だと思っていた
//*優希堂悟(主人公)にとって涼蔭穂鳥は聞き覚えのない名前だった
//*優希堂悟(主人公)は涼蔭穂鳥人格の失語症を知らない
//*優希堂悟(主人公)は黛鈴と別れた経緯{{fn('ココロ編で黛鈴が語っている')}}を全く知らなかった
//
//知っていて辻褄の合わないことは知らない振りをしているとの言い訳もあるようですが、それならば、知っていても支障のないことまで知らない振りをするのは変ですし、プレイヤーが知らないことを優希堂悟(主人公)が知っていることも辻褄が合いません。
//詳細は後述するとして、これらの'''描写は意図的に入れられているフシがあり、優希堂悟(オリジナル)しか知り得ないことを優希堂悟(主人公)が知っていると明示している'''ようです。
//設定と明らかに矛盾する多数の描写を作者が意図的に挿入したとは考えられないので、やはり、優希堂悟(主人公)の記憶はプレイヤーとは別物と考えるべきでしょう。
//
//ここで、優希堂悟(主人公)の記憶を以下の4種類に分類します。
//
//*優希堂悟(オリジナル)もプレイヤーも知っている知識
//*優希堂悟(オリジナル)は知っているがプレイヤーは知り得ない知識(''前述のとおり多数'')
//*優希堂悟(オリジナル)は知らないがプレイヤーは知っている知識(''皆無'')
//*優希堂悟(オリジナル)もプレイヤーは知らない知識(''皆無'')
//
//優希堂悟(主人公)には、''前2つに該当する記憶があるものの、後2つに該当する記憶はありません''。
//つまり、優希堂悟(オリジナル)が知り得ない記憶を何も持っておらず、''優希堂悟(オリジナル)が知りうる範囲の記憶しかない''のです。
//だから、'''優希堂悟(オリジナル)以外の誰かの記憶が移植されたと考える根拠は全くありません'''。
//
//[[Infinity plusのPremium Bookのインタビュー記事|Remember11考察 各種資料]]によれば、Ever17では、プレイヤーが主人公と一体感を持てるよう、両者の知識の差をなくす努力をしたと書かれています。
//今作が、主人公=プレイヤーという設定であるならば、Ever17と同様に、知識の差をなくす努力をしているはずであり、既出でない知識を主人公が披露する描写がないか、徹底的にチェックされているはずです。
//また、対比手法を使う場合は、'''対比部分のテキストを徹底比較することは初歩の初歩'''です。
//そうした初歩の初歩を怠るのは、駄作以下の作品でしかあり得ません。
//駄作であれば考察する意味がないので、ここでは駄作である可能性を除外します。
//そして、このうち、いくつかの描写は、故意に挿入された描写であり、それならば、増々、チェックを怠ることはないはずです。
//
//優希堂悟(主人公)の記憶がプレイヤーの物であるなら、故意に挿入された描写の意図は説明不可能です。
//とすると、この描写は、序盤の[[ミスディレクション|http://shizuoka.cool.ne.jp/littlewonder/consideration4.html]]{{fn('もちろん、記憶移植の可能性を示唆したこと')}}を修正するため、優希堂悟(主人公)の記憶が間違いなく優希堂悟(オリジナル)のものであると示唆するために挿入したと考えるのが妥当でしょう。
//
//その他、詳細は[[Remember11考察 優希堂悟]]を参照のこと。
//!!真の主人公の正体
//!!!作者の見解
//Infinity plus付属のPremium Bookには次のように書かれています。
//
//""中澤 本作のストーリーは、キャラクターたちによる“終わりのない復讐の物語”です。
//""----
//""プレイヤーがキャラクターたちの敵になると面白いかなと。プレイヤーって、ゲームのキャラクターたちにとって必ずしも“いい存在”ではないんです。プレイヤーの選択次第で、彼らに悲劇が訪れることもありますし。だから、ひょっとして彼らはプレイヤーを恨んでいる場合だってあるのではないか?その気持ちを物語に落とし込めば、これは新しい。
//""----
//""−だとすると、作中における“アイツ”とはプレイヤーのことなのでしょうか?{{br}}
//""中澤 そう解釈''できるようにはしてあります''。“アイツ”=プレイヤー''とは限りません''けど、彼らには、僕ら、“上の次元の者”1人1人を判別する手段がないですし。彼らにとっての僕らは、抽象的に言えば神様のようなものです。今作は神に対する反抗の物語であるともいえるかもしれませんね。
//""−彼らが“アイツ”を恨む理由とは何なのでしょうか?
//""中澤 悟は過去に“アイツ”にひどいことをされている。だから呼び出して復讐してやろうと、本作はそういう物語なんです。
//""打越 当初は冒頭に、プレイヤーが選んだ選択肢のせいで、悟が妹の沙也香を殺めてしまうシーンを入れようという案がありました。
//""中澤 直接的な描写はさすがにお蔵入りになってしまったのですが、行間でそういうことがあったのだと思ってください。
//
//PSP版付属のPremium Bookには次のように書かれています。
//
//""−それでは、“アイツ”とはズバリ、ゲームをしているプレイヤーのことなのでしょうか?{{br}}
//""中澤 そう読み取れる''ようにしたつもり''です。ゲーム世界のキャラクターたちが、自分より高位の存在(''≒''プレイヤー)のせいで酷い目にあったから、だったら今度はこっちが懲らしめてやれ、と。
//""----
//""製品版では未収録になってしまったが、本作の根幹をなすユウキドウ計画は悟が“自分の意志とは無関係に”(プレイヤーが選んだ選択肢で''?'')彼女を手にかけてしまうことが発端。
//
//PSP版の年表には次のように書かれています。
//
//""悟 長年の調査の末、{{br}}
//""人間の精神や意思に他律的な影響を与える{{br}}
//""『超越的な意思(あるいは知性体)』の存在を知る。{{br}}
//""それは''学説と呼ぶには憚られるような''{{br}}
//""''オカルトまがいの概念''だったが、悟はこれこそが、{{br}}
//""沙也香を『殺』した真犯人ではないか''と考える''。{{br}}
//""''何かに取り憑かれたように''研究に没頭する悟。
//""----
//""阿波墨の事件を契機に、悟は''自分の考え''に{{br}}
//""確信を抱くようになる。{{br}}
//""犬伏の残した言葉を拝借し、{{br}}
//""『超越的な意思(あるいは知性体)』を{{br}}
//""『セルフ』と命名。{{br}}
//""それは、真に実在した存在だったのか''?''{{br}}
//""それが存在することの妥当性と、{{br}}
//""存在して欲しいと願う''強い願望が見せた''{{br}}
//""''幻だったのか?''
//
//これらは、[[常人的介入設定|プレイヤーの介入?]](プレイヤーがゲームシステムに従って主人公を操作する)を意味することは確実ですが、[[超人的介入説|プレイヤーの介入?]](真の主人公の正体はプレイヤー)までも意味しているとは読み取れません。
//超人的介入設定を意味するとするならば、「''≒''」や「''?''」が用いられている理由を説明することが困難となります。
//一個人の「自分の考え」であることを示し、「真に実在した存在だったのか」疑問を呈し、「強い願望が見せた幻」の可能性を示していることから、超人的介入設定と解釈するのは極めて困難です。
//
//作者見解の詳細は[[Remember11考察 各種資料]]を参照してください。
//!!!その他
//Remember11の中と外の世界を繋いでいるのは、TV画面です。
//プレイヤーは、TV画面を通して、ゲームの中の世界を垣間見てるわけです。
//そして、中の住人からは画面の外は見えません。
//というか、画面さえ見えないはずです。
//そうすると、'''中の住人からは、プレイヤーの存在を知ることはできません'''。
//また、プレイヤー=視点という認識も持てないはずです。
//もし、ゲームの外の世界を見ることが出来るならば、プレイヤーの存在を知ることができますが、その場合はプレイヤー=視点という認識ではなく、一人の人間として認識するはずです。
//よって、少なくともR11の世界の中から見た場合、真の主人公はプレイヤーとは別人です。
//その辺りは混同しないよう注意しましょう。
//ただし、作者やプレイヤーにとって、ということであれば、同一人物でも差し支えありません。
//
//'''登場人物たちにはプレイヤーという概念は存在しない'''はずです。
//もし、そのような概念があるなら、自分たちがフィクションの登場人物と認識していることになります。
//そのような認識に至って、かつ、それが間違いなく正しいと信じるなら、普通の人は錯乱します。
//かろうじて正気を保ったとしても、プレイヤーに復讐しようなどとは思わないでしょう。
//もし、プレイヤーに創造主並みの力があるなら、その力にすがろうと考えるのが普通です。
//何故なら、創造主の力を借りれば、死人を生き返らせることも可能で、望みを何でも叶えてもらえるはずだからです。
//'''わざわざ敵に回す必要もありません'''。
//優希堂沙也香の死を恨んでいるとしても、復讐よりも、優希堂沙也香を生き返らせることの方が優先されるはずです。
//以上のことから、少なくとも、優希堂悟(オリジナル)は、真の主人公に死者蘇生能力があると考えていないと思われます。
//
//光が時間を遡ったり、超ゆっくり進んだり、ワープ速度に達する等の荒唐無稽な仮定を持ち出さない限り、'''ゲームの中の時間と共にプレイヤーの時間も経過している'''ことになります。
//よって、少なくとも、ゲームの中の住人から見たプレイヤーには、ココロ編の初めから終わり及びサトル編の初めから終わりの時間経過はあるわけで、短いながらも現在と過去と未来が存在しています。
//もちろん、本人から見れば、プレイヤーにはまぎれもなく時間の概念が存在し、現在と過去と未来が存在しています。
//よって、'''プレイヤーはアイツのような過去も未来もない0次元の存在とはなり得ません'''。
//
//そもそも、Remember11のように、時々現れる選択肢を選ぶ以外は、自動的に話が進んで行くゲームでは、プレイヤーを万能の存在と考えるのは無理です。
//この手のゲームで'''シナリオを決めるのは作者'''であって、プレイヤーではありません。
//作者が複数の道筋を用意することがあっても、それは、作者の想定の範囲内でのことです。
//プレイヤーに出来ることは、作者が用意した選択肢を選ぶことだけであって、作者の予想もしないプレイヤーの自由な発想による展開には持ち込めません。
//劇中で起きる物事は、全て、作者がそう決めていたからであって、プレイヤーの選択がシナリオを変えたわけではないのです。
//選択肢と展開の関係は作者が決めるものであって、プレイヤーが決めるわけではありません。
//その証拠に、同じゲームを買えば、その選択肢と展開の対応は全て同じはずです。
//以上のことを無視して、'''プレイヤー=万能と設定し、その設定を実現するために十分な仕掛けを用意しないなら、その作品は箸にも棒にも掛からないような駄作'''です。
//駄作前提の考察では意味がないので、以下、駄作ではない=考察する意味があるという前提で考察を進めます。
//また、前作を見ても、作者は、誰がシナリオを決めるか理解していたと考えられます。
//
//Remember11に限らず、シリーズ全体に言えることだけれど、トリックを成立させるための[[志村現象|http://p17n.com/miyu/diary200403.html#ad20040319]](不自然なまでに主人公がトリックから目を背けること)等、主人公がプレイヤーの意に反する行動を取る描写があまりに多すぎます。
//以下は、その一例。
//
//*3日目夜、内海カーリーから、1日目以降の犬伏景子のDIDを示唆する発言を聞いておきながら、そのことを問い質そうとしない。
//*犬伏景子から榎本殺害を問い詰められたとき、同じような境遇かも知れないと言われながらも、どう同じなのか問い質そうとしていない。
//*ネズミ殺傷の議論から、犬伏景子が残虐な人格だと勝手に決め付ける。
//*榎本尚哉の説明の後、突然、発狂する。
//*「穂鳥と犬伏は別人だと告げる」というプレイヤーの認識に反する{{fn('
//プレイヤーは、犬伏景子と涼蔭穂鳥の人格交換が長く続いていたことを知っているので、優希堂悟(主人公)のように、【かなり早い段階で、涼蔭穂鳥の肉体の中で犬伏景子の精神は死んだ】という誤解はしない。
//優希堂悟(主人公)が犬伏景子の人格を推理したのは6日目で、この時、優希堂悟(主人公)は人格交換の原理を知っていた。
//よって、優希堂悟(主人公)もプレイヤーと同じ結論に達するのに必要な情報を得ている。
//よって、「知らない振り」仮説でもプレイヤーとの認識の不一致は説明不可能。')}}選択肢を選ばないとバッドエンドになる。
//*ユウキドウ計画失敗エンドで、突然、発狂する。
//
//主人公=プレイヤーであることを示唆する描写が一つもないのに対して、そうではないことを明確に示唆する描写が多数ありすぎます。
//プレイヤーが主人公と一体感を感じるようにしてあってこそ主人公=プレイヤーという設定が説得力を持つのであって、'''作者の都合で主人公とプレイヤーの間に強引に巨大な壁を作って'''おきながら、「実は、主人公=プレイヤーでした」と明かされても、荒唐無稽な設定としか言い様がない。
//
//荒唐無稽な想像を排し、純粋に物語の描写からの分析を期待するなら、[[Remember11考察 アイツとセルフ]]を参照してください。
//!!真の主人公の能力
//真の主人公には、世界を変える力があるのでしょうか。
//
//「絶対的な存在であるプレイヤーは、''自分が矛盾に感じない範囲''ならば、『世界そのもの』を変えてしまう可能性がある」とする考察は、'''それ自体が自己矛盾'''しかねない表現です。
//「矛盾に感じない」現象であれば、その現象自体は、一般的に十分に起こりうる現象です。
//だとすれば、その現象を見ただけでは、その現象が本筋の歴史では起こりえないと認識することは不可能です。
//世界が変わったとする考察が産まれるためには、本筋の歴史で起こりうる現象と違っていることが示されなければなりません。
//よって、変化前後の歴史を比較することがこの考察には必須でしょう。
//まとめると、「矛盾に感じない範囲」の歴史変化が起きたと考察するためには、次の条件を満たさなければなりません。
//
//*プレイヤーは変化前と変化後の'''両方の世界を見ていなければならない'''=変化を認識している
//*真の主人公は'''変化後の世界こそが本筋だと思い込んでいる'''=変化を認識していない(少なくとも、その時点では)
//
//前者を満たさない場合は、世界を変えた描写が無いことになり、その証拠どころか、そう解釈する動機さえないことになってしまいます。
//一方で、後者を満たさない場合は、真の主人公が世界を変えるための思い込みが存在しないことになってしまい、解釈の辻褄が合わなくなります。
//以上により、真の主人公が世界を変えるためには、'''真の主人公とプレイヤーの認識に食い違いが生じなければなりません'''。
//この場合、真の主人公からプレイヤーへの情報の流れは許容される一方、プレイヤーから真の主人公への情報の流れがあると矛盾を生じます。
//なぜなら、それでは、プレイヤーが知った変化前の世界を真の主人公も知ることになってしまうからです。
//もちろん、真の主人公=プレイヤー説は完全に破綻します。
//ただし、かなり後になって間接的証拠から変化前の世界を知るということであれば、こうした矛盾は生じません。
//
//さて、一度でもプレイヤーが変化前の世界を知ったとする描写があったでしょうか。
//変化直後だけでなく、後になってからも含めて、''プレイヤーが変化前の世界を知ったとする描写''があったでしょうか。
//これまで、そうした描写の指摘は'''皆無'''です。
//よって、「自分が矛盾に感じない範囲ならば、『世界そのもの』を変えてしまう可能性がある」とする説は、その'''発想の動機さえ存在しない'''ことになります。
//
//逆に、'''真の主人公が世界を変えなかった描写は多数'''あります。
//
//*意識が入れ替わっていると思い込んでいたが、実は、意識は残留して肉体が入れ替わっていた
//*オレは完全な優希堂悟だと思い込んでいたが、実は、肉体は榎本尚哉だった
//*転移が2点間だと思い込んでいたが、実は、3点間だった
//*同時刻に生じていると思い込んでいた転移が、実は、33分ずれていた
////*==犬伏景子の人格の変化をDID症状だと思い込んでいたが、実は、主人公と同じ人格交換現象だった=={{fn('思い込んだのはプレイヤーであって真の主人公ではない')}}
//*最後の犬伏景子の人格は涼蔭穂鳥だと思っていたが、実は、犬伏景子本人だった。
//*ワタシやオレの楠田ゆにに関する考察も、最後を除いて、外れっぱなし
//
//もし、真の主人公の思い込みに世界を変える力があるなら、優希堂悟(主人公)は肉体も意識も完璧な優希堂悟になれたはずです。
//当然、ユウキドウ計画失敗エンドもあり得ません。
//しかし、優希堂悟(主人公)は完璧な優希堂悟にはなれなかった{{fn('自分の肉体が誰の物か等、優希堂悟が知っているべき知識を忘れている')}}し、ユウキドウ計画失敗エンドも選択によっては起きてしまいます。
//以上のように、真の主人公には現実を作り替えるだけの力はないとハッキリ断言できます。
//!!!メニューの一致
//変化前後を比較せずして、特定の現象が本筋の歴史では起こりえないと認識するためには、その現象自体が常識的にあり得ない物である必要があります。
//しかし、それでは、プレイヤーが「矛盾に感じない」ということはあり得ない。
//たとえば、希望メニューの一致の確率は11.1%(3回とも一致することを考慮しても3.7%)であり、'''あり得ないと言うほど確率は低くない'''。
//それに比べれば、墜落が起きる確率や墜落して生き残る確率等、本編中で起きている様々な現象の方が低確率です。
//確かに、プレイヤーは「矛盾に感じない」だろうけど、だからこそ、本筋の歴史では起こりえないと認識するにも不十分です。
//それに、希望メニューの一致では、'''物理的作用が弱過ぎ'''ます。それでは、Y軸を曲げたり、意識を残留させたりするほどの力には遠く及びません。
//
// ゆに「今日は何食べるの?」
// 非常食の入った段ボール箱の中を覗き込みながら、ゆにが訊いてきた。
// 黄泉木「そうだな・・・」
// しばらく黄泉木は考え込み・・・
// 黄泉木「みんなは何を食べたい?」
// そう尋ねてきた。
// こころ「満漢全席」
// ゆに・黛・黄泉木「・・・」
// 黛「(゚Д゚)ハァ?あんたねえ、そんなのあるわけないでしょっ!」
// そ、そうよね。
// 私、何言ってるのかしら。
// 黄泉木「・・・いや、あるんだ」
// こころ・ゆに・黛「工エェ(´Д`)ェエ工」
//
//さすがに、こういう展開があったら主人公が世界を変えたと考えるのは分かります{{fn 常識的に考えて、非常食として満漢全席が用意されていることはあり得ない(量や質が豪華すぎて非経済的なこともあるが、長期生存のための食事であれば小分けにした物を多数用意した方が効率が良い。満漢全席のような短期的に量を採る食事は非常食としては非効率。)。また、非常食を満漢全席に作り替えたなら、物質構造を変化させているので、それは、それなりに強い物理的作用でしょう。Y軸を曲げたり、意識を残留させるに匹敵するかどうかはともかく。いや、保存食の質量を増やしているなら、エネルギー保存則をねじ曲げていることになるので、Y軸を曲げたり、意識を残留させるに匹敵するかも。}}。
//
//それ以前に、メニューの一致が世界を変えた結果と言うには、プレイヤーと冬川こころの[[シンクロ率が低すぎ|プレイヤーの介入?]]ます。
//'''冬川こころ1人満足に操れないで、世界を変える力があると言われても説得力に乏しい'''。
//''世界を変える前に、まず、直接介入可能なはずの冬川こころの頭の悪さを何とかしろ''と言いたくなりませんか。
//!!無限ループを作った人物
//後で詳しく述べますが'''時空間転移装置でプレイヤーにとっての無限ループを作るのは不可能'''です。
//そして、前作や前々作でも、無限ループを作ったのは登場人物ではなく作者でした。
//以上のことから考えると、今作も、無限ループを作ったのは作者であると考えるのが妥当な推測でしょう。
//!!優希堂沙也香の正体
//朝昇落サイトには、優希堂沙也香=犬伏景子と書かれています。
//
//優希堂沙也香=犬伏景子説には一つを除いて全く根拠がありません。
//'''ABO式の血液型程度なら偶然の一致で十分に説明がつきます'''{{fn('ただし、ABO式以外についてもありとあらゆる型が一致したら説明がつかない')}}し、同一人物と考える合理的根拠がありません。
//外見の一致も根拠とはならないでしょう。
//'''同じ絵師が描いた絵なら別人でも外見が似る'''傾向があります。
//年齢の違いを描き分けることは容易(既に確立した手法がある)な一方、別人を描き分けるのは非常に難しい。
//髪型や服装の違い、極端な例になると髪の色で誤摩化すのが一般的です。
//しかし、髪型や服装は年齢とともに変化するのが当り前であり、それらの一致をもって同一人物とするのは、あまりに短絡的です。
//唯一の根拠は'''声優が同じ'''ということだけです。
//前作や前々作で声優が同じ場合には深い意味があったので、今作も何か意味があるのではないかと考えられます。
//しかし、そう思わせるミスディレクションである可能性も否定できません。
//例えば、前作と前々作の設定であるクローンも、R11ではミスディレクションとして使われていたように。
//また、'''黄泉木潤一と楠田ゆにの声優も同一'''ですが、このことに深い意味があるとは考えにくい{{fn 錯乱状態の内海カーリーが楠田ゆにを亡き息子と誤認しても止むなしと納得させる程度}}ため、優希堂沙也香と犬伏景子についても深い意味が無い可能性があります。
//
//某所で揚げ足とられたので補足しておきます。
//ここでは「血液型が偶然一致した」と断言しているわけではありません。
//''偶然の一致でも十分に説明がつくのであれば''、'''一致することに特別な意図を見いだす理由が無い'''と言ってるだけです。
//その詳細な確率の検証は[[Remember11考察 優希堂沙也香]]で行なっています。
//!!!作者の見解
//Infinity plus付属のPremium Bookには次のように書かれています。
//
//""打越 当初は冒頭に、プレイヤーが選んだ選択肢のせいで、悟が妹の沙也香を殺めてしまうシーンを入れようという案がありました。
//""中澤 直接的な描写はさすがにお蔵入りになってしまったのですが、行間でそういうことがあったのだと思ってください。
//
//PSP版付属のPremium Bookには次のように書かれています。
//
//""製品版では未収録になってしまったが、本作の根幹をなすユウキドウ計画は悟が“自分の意志とは無関係に”(プレイヤーが選んだ選択肢で''?'')彼女を手にかけてしまうことが発端。
//
//PSP版の年表には次のように書かれています。
//
//""沙也香 その『存在』が永遠に失われる。{{br}}
//""悟は、自分が沙也香の『死』に関与していることを{{br}}
//""知っている。
//
//以上のとおり、優希堂沙也香は確実に死んでおり、犬伏景子とは別人です。
//!!意識が残留した原因
//人格交換の原因となった意識の残留は、何故、起こったのでしょうか。
//朝昇落サイトでは、プレイヤーの意識が時空間転移装置で想定された物質ではないから転移できなかったからとされています。
//その矛盾点の詳細は[[論理的間違いの実例part3]]でも説明しています。
//
//榎本尚哉は、人格交換も含めた全ての現象について、「'''『装置』の処理によってこの『現象』は起きている'''」「'''説明は以上'''」と断言しています。
//その会話内容の詳細は[[Remember11考察]]に引用をしたとおりです。
//装置に人格交換機能がないとすると、彼が嘘をついていることになります。
//しかし、この描写において、彼が嘘をつく動機が見当たりません。
//この部分の榎本尚哉の説明を疑うなら、他の説明も同じくらい疑わしいのだから、次のサイトのように、「時空間転移など一度も行なわれてない」といった考察になるはずです。
//
//*[[Colorful: remember11 2章・考察 ネタバレ|http://web.archive.org/web/20040408135517/http://imagetown.air-nifty.com/colorful/2004/04/remember11_act2.html]]
//*[[Colorful: remember11 3章・時空間 ネタバレ|http://web.archive.org/web/20040408134621/http://imagetown.air-nifty.com/colorful/#a0000431984]]
//*[[Colorful: remember11 4章・記憶 ネタバレ|http://web.archive.org/web/20040408135202/http://imagetown.air-nifty.com/colorful/2004/04/remember11_1.html]]
//*[[Colorful: remember11 5章・真実は? ネタバレ|http://web.archive.org/web/20040408135021/http://imagetown.air-nifty.com/colorful/2004/04/remember11_.html]]
//
//時空間転移や意識残留が行なわれていることと原理の大半を信じながら、原理の一部だけを疑うなら、何故、そこだけを疑うのでしょうか。
//'''一部だけを嘘だと言うなら、そう疑うだけの合理的理由'''がなければ説得力がありません。
//
//プレイヤーのせいで意識の残留が起きていると仮定すると、最終日の転移とバッドエンドの描写に矛盾が生じます。
//'''最終日の転移で意識の残留が起きなかった'''ことを、どう説明するのでしょうか。
//サークルの外に居たときは別としても、冬川こころと山小屋サークルに入った優希堂悟(主人公)には意識の残留が起きるはずです。
//その場合、'''バッドエンドの描写のように、入り込むべき肉体が無いために、幽体離脱のような状態になるはず'''です。
//逆に言えば、この状況で意識の残留が起きないなら、ココロ編で転移先の優希堂悟(主人公)が死んでいる場合や、サトル編で転移先の冬川こころが死んでいる場合にも、意識の残留が起きないはずです。
//プレイヤー説では、両者の描写の食い違いが説明できません。
//
//また、優希堂悟と榎本尚哉の人格交換現象にも矛盾が生じるため、この説には無理がありすぎます。
//
//「装置の機能」と書くと、転移すると必ず意識の残留が起こると勘違いする人がいるようです。
//それでは装置として半端ですよね。
//転移対象の場所、時刻、意識の残留の有無、それら設定が'''自由に変更できてこそ、装置として完全'''でしょう。
//時空間転移装置のそれぞれの機能は別の技術を使って実現しているのだから、それらを個別にON/OFFすることは可能なはずです。
//常識で考えて、進行方向が右向きに固定されているような不完全な自動車を作るでしょうか。
//速度が100km/hに固定されているような不完全な自動車を作るでしょうか。
//普通に考えれば、曲進させることが出来るなら、ハンドルで車の向きを自由に変えられるように作るはずです。
//加減速が出来るなら、アクセルやブレーキ等で車の速度を自由に変えられるように作るはずです。
//余程のアホでなければ、可能なことを出来ないようにして装置を作ったりはしません。
//「装置の機能」であって「装置の副作用」ではない点に注意してください。
//'''自由に制御できてこその機能'''であり、'''制御出来ないなら副作用'''に過ぎません。
//!!コーヒーの味を決めたのは誰か?
//榎本尚哉が披露した実験でコーヒーの味が入れ替わった(残留した)のは何故でしょうか。
//朝昇落サイトでは、プレイヤーのせいだとされています。
//
//この説は、プレイヤーの勘違いが世界を変えるという前提のようです。
//しかし、それならば、誰もが勘違いをするように巧みな罠が必要です。
//しかし、本編の描写では、事前に、コーヒーの味が入れ替わると勘違いさせるには不十分です。
//'''プレイヤーが違う考えを持つ余地を多分に残しておいて、プレイヤーが世界を変えるとする不完全な設定では、その作品は箸にも棒にも掛からないような駄作'''です。
//駄作前提の考察では意味がないので、以下、駄作ではない=考察する意味があるという前提で考察を進めます。
//
//榎本尚哉が驚いていないのだから、これは榎本尚哉にとって想定内の事態のはずです。
//しかし、榎本尚哉は主人公に早とちりを誘発させるような説明の仕方はしていません。
//これで味が入れ替わったのはプレイヤーのせいだと言うのは無理がありすぎます。
//!!優希堂沙也香の死の原因
//朝昇落サイトでは、プレイヤーが優希堂沙也香を犬伏景子にしたとしています。
//
//*プレイヤーにそれだけの力があることを示唆する描写が一切無い{{fn 既に説明済み}}
//*プレイヤーが優希堂沙也香=犬伏景子と勘違いするだけの伏線が圧倒的に不足している
//
//この説も、プレイヤーの勘違いが世界を変えるという前提なのだから、誰もがそう思うように、しっかりした伏線が必要です。
//しかし、一部にそう思う人が居るかも知れない程度にしかなっておらず、明らかに伏線不足です。
//'''物語にとって重要で、かつ、非現実的な設定を実現するために必要不可欠な描写が不足しているのでは、その作品は箸にも棒にも掛からないような駄作'''です。
//駄作前提の考察では意味がないので、以下、駄作ではない=考察する意味があるという前提で考察を進めます。
//
//もし、作者が「回想の少女」を犬伏景子と思わせたいなら二重三重に罠を張るはずです。
//たとえば、犬伏景子をDIDと思わせる時にそうしたように。
//冬川こころの持っていたファイル、内海カーリーの話、犬伏景子の不可解な言動、それらは、一見すると犬伏景子がDIDであることを裏付けているかのように見えます。
//しかし、'''一つ一つを検証してみるとDIDを裏付けるには不十分'''です。
//その詳細は、[[Remember11考察 犬伏景子]]に書いてあります。
//
//他に、優希堂悟(主人公)の記憶に関するミスディレクションを解消する情報も、二重三重の伏線があります。
//このように、作者はしっかりとした伏線に基づいてシナリオを組み立てています。
//よって、そうした伏線に欠ける描写を元にした憶測が作者の意図と考えるのは無理があります。
////!!!回想描写は十分か?
////プロローグの回想シーンが冬川こころのものであるとすると、あの少女が犬伏景子であるためには、'''冬川こころが犬伏景子の幼少期を知っている必要があります'''。
////しかし、あの段階では、冬川こころには犬伏景子との面識が無いと読み取れます。
////もし、仮に、あの回想シーンが優希堂悟だったとしても、'''彼はファイルを見ていないので、犬伏景子からの連想とはならない'''はずです。
////冬川こころが見たことを元に優希堂悟が何かを連想すると考えられるのは、榎本尚哉の説明によって、冬川こころと優希堂悟がEPRペアに準えられていることが分かってからです。
////プロローグの時点では、その情報は全くありません。
////つまり、どのように解釈しても、あの時点の描写には、回想の少女と犬伏景子と結びつける情報は提示されていません。
////
////「あれは回想ではない」と言う人も居ます。
////しかし、'''エンディングにも「回想の少女」と書かれています'''し、TIPS110にも「回想シーン」と書かれています。
////これが作者の言葉の間違いだと言うためには、そう言いきるだけの合理的理由が必要です。
////それに、専門外の物理分野で勘違いをすることは珍しくなくても、物語を作るプロとして誰も言葉の間違いに気付かないようでは、恥ずかしすぎます。
////それでも、百歩譲って回想ではないと仮定して考えてみましょう。
////
////このタイミングで「回想シーン」が挿入されていることは、直前のシーンとの何らかの関連性を示唆しているようにも見えます。
////しかし、別の意図がある可能性も考えられます。
////何らかの関連性があったとしても、どのような関連性か分からず、強い関連性なのか弱い関連性なのかも分かりません。
////
////直前に犬伏景子のファイルを見ていたのだから犬伏景子が有力であるとするなら、ファイルを見ていた冬川こころも同じ理由で有力です。
////確かに、犬伏景子の精神障害は明らかで、その点では候補として頭一つ抜きんでていると言えるかもしれません。
////しかし、犬伏景子以外についても、プレイヤーが知っていることは少ないため、類似の精神障害に病んでないとは断言できず、決して、可能性が低いとはいえません。
////この時点で、スフィアが特定精神医療施設であることも、冬川こころが犯罪心理学を専攻していることも分かっているので、同様の精神障害の患者が出て来ることも十分に考えられます。
////
////何より、'''既知の女性全員と「回想の少女」との年齢差'''は如何ともし難い。
////この点では、未知の人物の方が可能性が高い。
////もし、未知の人物の存在が否定されるなら、榎本尚哉のような未知の人物が後から出現するシーンを入れられませんし、「回想の少女」が優希堂沙也香とするTIPSの記述も否定されます。
////言い替えれば、榎本尚哉や優希堂沙也香の存在が許されているならば、この時点で、未知の人物が存在する可能性が十分に高いことを示していると言えます。
////仮に、既知の人物だとすると、どうして幼少期なのか疑問が残ります。
////阿波墨病院殺人事件当時の描写であれば必然性はあっても、この時点では、事件と関係がない幼少期を描写する必然性がないため、その時期と考える理由がありません。
////精神障害を発症する原因等の描写であれば多少なりとも必然性があるとは言えるかもしれませんが、発症後の入院生活を描く必然性は全く見られません。
////あらかじめ山小屋とスフィアの時間差を知っていれば、必然性のない過去の描写もあると考えられるかも知れないけれど、そのためにはプロローグの時点で知りえない情報を必要とします。
////
////楠田ゆにが両サイドに出現するなどの非現実的な状況も人物紹介に掲載されており、この時点では、山小屋サイドかスフィアサイドのどちらか、又は、両方が現実でないというオチの可能性も否定できません。
////前々作に出てきたキュレイシンドローム{{fn 心理学の論文だった?}}等を考慮すれば、それは、十分にあり得ることです。
////その場合は、「回想の少女」が現実と非現実の狭間を繋ぐ重要な役割を担っているという可能性もあります。
////そうしたことも考慮すれば、'''特定の人物だけに可能性を絞り込むことは不可能'''です。
////
////以上のように、犬伏景子以外の可能性もかなり高く、他の可能性に着目した人は、犬伏景子の可能性に気付きもしないかもしれません。
////仮に、犬伏景子だったとしても、大きな疑問点が残ります。
////これでは、万人が「回想の少女」=犬伏景子と思うことはあり得ません。
////仮に、「回想の少女」=犬伏景子の可能性に着目したとしても、
////冷静に物を考えられる人なら、自分の想像を超える展開の存在も予想できるはずです。
////なぜなら、'''物語の全てが想像可能な範囲で収まるなら、買ってまでプレイする価値はない'''からです。
////だから、始まったばかりで情報がほとんどない段階では、憶測で物を考えるのは控えるでしょう。
////であれば、冷静なプレイヤーほど、「回想の少女」=犬伏景子とは断定しないはずです。
////
////それでも、多数のプレイヤーに「回想の少女」=犬伏景子と認識させるためには、
////その可能性だけが突出して高いことを示唆するヒントが必要です。
////しかし、そうしたヒントは全く提示されていません。
////それでも、【「回想の少女」=犬伏景子という可能性だけをプレイヤーは確実に思いつくはずだ】と作者は思っていたのでしょうか。
////答えを誘導する十分なヒントも出さずに、プレイヤーが1つの可能性だけを絶対視すると作者が思っていたとするなら、シナリオがあまりに陳腐すぎます。
////駄作前提の考察では意味がないので、以下、駄作ではない=考察する意味があるという前提で考察を進めます。
////
////では、一人平均5〜6通りの可能性を思いついたと仮定したらどうでしょうか。
////確かに、それならば、多数の人が「回想の少女」=犬伏景子の可能性に気付いても不思議はありません。
////しかし、それは、他の可能性についても同様のことが言えます。
////'''多数の可能性が混在したままの状態では、多数の可能性が混在した世界しか作れない'''はずです。
////その中のひとつの可能性に確定させるだけの合理的理由が何処にも見当たりません。
////また、他の可能性に確定しないことも説明不可能です。
////
////その一方で、「回想の少女」と犬伏景子が同一人物ではないかとプレイヤーが確信を持つ時期があります。
////それは、'''一通りクリアしてから既読100%を達成するまでの間'''です。
////その間にリプレイした場合、その推測を確信することが可能です。
////なぜなら、その時点では、既出の登場人物の詳細が分かっているうえ、新たな人物が登場する見込みは極めて薄いからです。
////「回想の少女」が誰か分からないままでは、登場した理由が説明できません。
////新たな人物が登場しないなら、既出の人物であると考えられます。
////冬川こころ、黛鈴、涼蔭穂鳥、内海カーリーのいずれも幼少期に殺人衝動を持っていたとは考えにくいため、消去法で犬伏景子と推測することが出来ます。
////
////そして、エンディングムービーを見ると、スタッフロールで両者の声優が同じであることが分かります。
////既読100%を達成してTIPSを全て埋めること等で、回想の少女が優希堂悟の妹の優希堂沙也香であることを知り、そこから、優希堂沙也香=犬伏景子説を唱えることで、その考えの後押しができるわけです。
////!!!一部の人の主張の発生源
////「最初から回想の少女が犬伏景子と思っていた」と強く主張する人が居ます。
////まず、考えられる原因として、'''早とちり'''があります。
////他にも可能性が沢山あるのに、「回想の少女」が犬伏景子である可能性にだけ気付いたのでしょう。
////そして、自分がたまたま気付いた可能性だけが特別だと思い込み、それこそ事実に間違いないと決めつけているのだと思います。
////しかし、そう決めつけるから、人物や時期が特定できるのであって、それでは、結論から辻褄合わせをしているだけです。
////
////早とちりでないと仮定しても、'''記憶のすり替え'''で説明がつきます。
////記憶のすり替えは、誰にでも日常的にあることです。
////いわゆる[[UFOによる誘拐体験|Wikipedia:グレイ (宇宙人)]]等は、こうした記憶のすり替えを逆行催眠が積極的に引き起こしているせいとされています。
////人間の記憶は、一度書き込んだだけでは直ぐに失われます。
////過去を思い出して、その記憶を上書きする反復行為によって、記憶は確かになって行きます。
////しかし、思い出したときに、様々な理由で、微妙に事実と違う内容に変わります。
////とくに、記憶を変更するだけの強い要因がある場合は、その傾向が強くなります。
////納得できる考察が欲しいという動機は、記憶を書き換えてしまうだけの要因に十分なり得ます。
////よって、そうした記憶は、主張の根拠として極めて弱い。
////根拠として用いるなら、記憶のすり替えでないことを証明する必要があります。
//!!!沙也香を救う最も確実な策
//そもそも、優希堂沙也香の死がプレイヤーのせいで、かつ、そのことが分かっているなら、'''プレイヤーをおびき寄せなければ優希堂沙也香の死もなくなる'''はずです。
//つまり、優希堂沙也香の死はユウキドウ計画のせいであってプレイヤーを恨むのは筋違いです。
//そして、計画を中止すれば優希堂沙也香を確実に救えます。
//これは、優希堂沙也香の死によって計画が始まったとするTIPSの記述と矛盾します。
//
//優希堂悟(オリジナル)は、計画を実行すれば優希堂沙也香が死ぬと知りながら、どうして、計画を実行に移したのでしょうか。
//優希堂沙也香を救うためには計画を中止する必要があると知りながら、どうして、計画を実行に移したのでしょうか。
//優希堂沙也香の死によって計画が始まったならば、優希堂悟(オリジナル)は、優希堂沙也香が死ぬ歴史を維持しようとしたことになります。
//つまり、優希堂悟(オリジナル)は、優希堂沙也香に死んで欲しかったことになり、犯人を恨むのは変です。
////
////仮に、優希堂沙也香の死はプレイヤーのせいであるが、優希堂悟(オリジナル)はそのことを知らないと仮定します。
////その場合、優希堂悟(オリジナル)は、誰が優希堂沙也香を殺したか知り得ないため、犯人を恨むことができません。
////このように、優希堂悟(オリジナル)がプレイヤーを恨んでいるという前提では、どうやっても辻褄を合わせることができません。
//!!雪山での犬伏景子の人格
//朝昇落サイトでは、朱倉岳にやって来た犬伏景子の人格が涼蔭穂鳥であるとされている。
//
//ユウキドウ計画失敗エンドを見れば分かるとおり、この時、既に、「第3領域」に内海カーリーはおらず、''人格交換をするための役者が揃っていない''。
//とはいえ、この状態で、意識残留機能を作動させれば、犬伏景子の肉体に涼蔭穂鳥の意識が宿り、犬伏景子の意識は「第3領域」で幽体離脱・・・という状態を作り出すことは''原理的には可能''である。
//では、実際にそのようなことを行なったのか。
//
//""穂鳥は、前のふたりとは少しだけ''距離を保って''歩いていた。
//
//何故、犬伏景子は、内海カーリー達と距離を保って歩いたのか。
//それは、犬伏景子が内海カーリーを警戒しているからではないのか。
//とすると、この時の犬伏景子の人格は、内海カーリーに襲撃されたときと同じということになる。
//つまり、'''犬伏景子と涼蔭穂鳥の間で人格交換は起きていない'''ことになる。
//
//では、内海カーリーに襲撃されたときは、どうだろうか。
//この時、犬伏景子は、失語症を煩ってはいない。
//発言内容が弱々しいが、これは、初日でも見られた言動である。
//以上のとおり、'''涼蔭穂鳥の人格ではないかと疑うに値する描写は見られない'''。
//この後、優希堂悟(主人公)は、部屋に立てこもる犬伏景子に対して、内海カーリーが同じことを繰り返さないだろうと説得を繰り返したと言っている。
//もし、この説得を聞いたのが涼蔭穂鳥ならば、今まで、冬川こころと名乗っていた人物が優希堂悟と名乗ることや、口調の違いに違和感を感じるだろう。
//
//朱倉岳での犬伏景子の全台詞は「悟・・・!」「どうしたの?」「嘘・・・」である。
//もし、7日目の転移で入れ替わったなら、涼蔭穂鳥は、優希堂悟の肉体に冬川こころの意識が宿っていると認識しているし、優希堂悟の人格とは初対面である。
//よって、言葉を発することができたとしても'''「冬川さん」と呼ぶはず'''だ。
//6日目以前に入れ替わっていたとしても、「冬川さん」と呼ぶべきか「優希堂さん」と呼ぶべきか迷うだろう。
//仮に優希堂悟人格であることに気づいたとしても、'''涼蔭穂鳥の性格'''{{fn('TIPSによると涼蔭穂鳥は人見知りする性格')}}では、面識の乏しい人格でかつ一度も名前で呼んだことも無いのに'''呼び捨てするのは不自然'''すぎる。
//会話内容も涼蔭穂鳥にしては妙に馴れ馴れしい。
//
//以上により、明らかに犬伏景子の人格だろう。
//!!ユウキドウ計画の目的
//朝昇落サイトでは、ユウキドウ計画は優希堂沙也香救出計画とされています。
//
//TIPSには、優希堂沙也香の死によってユウキドウ計画が始まったと書かれているけれど、'''沙也香の救出が目的とは書かれていません'''。
//また、時空間転移と人格交換以外に計画の詳細を示唆する描写はありません。
//
//Infinity plus付属のPremium Bookには次のように書かれています。
//
//""打越 当初は冒頭に、プレイヤーが選んだ選択肢のせいで、悟が妹の沙也香を殺めてしまうシーンを入れようという案がありました。
//""中澤 直接的な描写はさすがにお蔵入りになってしまったのですが、行間でそういうことがあったのだと思ってください。
//
//PSP版付属のPremium Bookには次のように書かれています。
//
//""製品版では未収録になってしまったが、本作の根幹をなすユウキドウ計画は悟が“自分の意志とは無関係に”(プレイヤーが選んだ選択肢で''?'')彼女を手にかけてしまうことが発端。
//
//PSP版の年表には次のように書かれています。
//
//""沙也香 その『存在』が永遠に失われる。{{br}}
//""悟は、自分が沙也香の『死』に関与していることを{{br}}
//""知っている。
//""----
//""やがて悟は、ある計画を立案・遂行することを志す。{{br}}
//""『セルフ』をこの世界に誘い込む計画、{{br}}
//""−−『ユウキドウ計画』を。
//""----
//""目的は、データ収集だけでなく、{{br}}
//""黛ら18便墜落事故の犠牲者の救出。それと......{{br}}
//""『セルフ』をこの時空内に捕らえ、幽閉すること。
//
//優希堂沙也香は確実に死んでいるから、救出は不可能です。
//また、計画の目的としても、優希堂沙也香を救出する目的があったとは書かれていません。
//
//荒唐無稽な想像を排し、純粋に物語の描写からの分析を期待するなら、[[Remember11考察 ユウキドウ計画]]を参照してください。
//!!プロローグで優希堂悟と榎本尚哉が入れ替わっていた理由
//朝昇落サイトでは、優希堂悟と榎本尚哉が入れ替わったのはプレイヤーのせいだとされています。
//
//*プレイヤーにそれだけの力があることを示唆する描写が一切無い{{fn 既に説明済み}}
//*'''時空間転移を伴わない人格交換や装置を使わない肉体交換の描写'''は一度も無い
//*登場人物は外の世界のことを知ることが出来ないので、優希堂悟(オリジナル)が2人の人格交換を想定済なのはおかしい
//*本編開始前に二人の人格が元の鞘だったことを示す描写はない
//*プロローグ開始と共に入れ替わるとすると矛盾が生じる
//*優希堂悟(主人公)が'''名乗っても居ないのに内海カーリーは優希堂悟(主人公)を優希堂君と呼んでいる'''
//*榎本尚哉が榎本尚哉と名乗って優希堂悟(主人公)の記憶を思い出させようとしている(名前と姿が記憶と食い違うなら名乗っても混乱させるだけ)
//
//'''物語で一度も起きていない現象'''が、プロローグの人格交換のときだけ例外的に起こったと考えるだけの合理的な理由がありません。
//
//プロローグでドアの前に立っていた人物は、自分のことを優希堂悟と認識し、かつ、優希堂悟のIDカードを持っていました。
//そして、入れ替わったことに全く気づいていない様子です。
//ということは、プロローグ開始と共に入れ替わったのなら、意識とIDカードを残して肉体だけが入れ替わったことになります。
//それって、荒唐無稽ではないでしょうか。
//
//'''本編開始前に、二人の意識が元の鞘であることを示す描写は一切ないが、入れ替わっていたことを示す間接的な描写はあります'''。
//サトル編のスフィア最初の場面、プロローグ以後、初めて内海カーリーと会ったとき、優希堂悟(主人公)は自分の名前を言っていないのに、内海カーリーは迷わず優希堂君と呼んでいます。
//つまり、'''プロローグ以前から、内海カーリーは榎本尚哉の肉体を持った人物を優希堂悟と認識'''していることになります。
//このことは、優希堂悟と榎本尚哉はプロローグ以前から入れ替わっていたと示唆しているようです。
//「プレイヤーが内海カーリーの認識まで変えた」と反論する人も居るでしょうが、それなら、'''黛鈴の認識を変えられなかった'''ことの説明がつきません。
//榎本尚哉の次の台詞も変です。
//
//""榎本「私は榎本尚哉」{{br}}
//""榎本「どうだい?''これでもまだ''思い出せないかい?」
//
//記憶の中の名前と姿が食い違うなら、こんなことを言っても混乱させるだけでしょう。
//これが、記憶を思い出す助けになるなら、優希堂悟(オリジナル)は、この姿の榎本尚哉を何度も見ていなければならないはずです。
//何度も見ているならば、ゲーム開始より前に2人が入れ替わっていなければなりません。
//
//ユウキドウ計画失敗エンドで、優希堂悟(主人公)が優希堂悟と名乗ったとき、そのことだけで優希堂悟(オリジナル)が全てを悟った理由は何故でしょうか。
//それは、'''優希堂悟(オリジナル)にとって、優希堂悟と榎本尚哉の人格交換が想定内'''のことだったからではないでしょうか。
//ここが重要なことですが、ゲームの中の世界の住人である'''優希堂悟(オリジナル)には、Remember11のパッケージの絵や説明書を見ることができません'''。
//よって、[[次のようなこと|http://kid-game.sakura.ne.jp/location.cgi/f9.aaa.livedoor.jp/~glassun/r_kousatu_c06.html]]を優希堂悟(オリジナル)が想定することは不可能です。
//
//""プロローグの悟と榎本は、肉体が入れ替わっていた。{{br}}
//""入れ替わってしまったのは、おそらくプレイヤーのしわざだ。{{br}}
//""プロローグで時計台にのぼる悟の様子を見たプレイヤーは、悟の姿を思い浮かべただろう。{{br}}
//""その姿とは、''パッケージにある金髪の男''。{{br}}
//""実際は、サングラスをかけた黒髪の男であるのに、プレイヤーは金髪の男を思い浮かべてしまった。{{br}}
//""だからこの時、プレイヤーの意思が二人の肉体を入れ替えてしまっただろう。{{br}}
//""彼らの肉体は、プレイヤーの勘違いにより入れ替わってしまったのだ。
//
//まとめると、優希堂悟(オリジナル)にとって二人の人格交換が想定内であるためには、'''ゲームの世界の住人が知り得る情報を元にして二人の人格交換が行なわれる必要がある'''ということです。
//以上のことから、あらかじめ時空間転移装置を使って人格交換を行っていたと考えるのが最も自然な推測でしょう。
//!!!そもそも論
//
//*人格交換している人物がいる
//*人格交換を可能にする装置がある
//
//この2つの情報を普通に解釈すれば、装置によって人格交換したんだろうと考えるでしょう。
//これで人格交換が装置以外だと考えるなら、ミスディレクションを疑う具体的な理由が必要です。
//そうした理由を何一つ示さずに「プレイヤーのしわざ」などとは、荒唐無稽にも程があります。
//!!!作者の見解
//PSP版の年表にも月日不明の出来事として次のように書かれています。
//
//""悟と榎本 ごく小規模の(短距離間、短時間の){{br}}
//""時空間転移を発生させ、互いの肉体を交換する。{{br}}
//""以降、悟の肉体には榎本の意識が宿り、{{br}}
//""榎本の肉体には悟の意識が宿る。
//
//!!ユウキドウ計画・最終レベル
//朝昇落サイトでは、「宇宙全て」を対象に時空間転移を行なうことで無限ループを作るとされています。
//そんなことは可能でしょうか。
//
//!!!時空間転移装置で無限ループが作れるか?
//結論だけ言えば、時空間転移装置で無限ループは作ることは不可能です。
//
//*'''[[時空の中で時間の流れを考えてはいけない|論理的間違いの実例part2]]'''{{fn('時空=4次元ではなく、時々空=5次元になってしまう')}}(作者が気づいていた可能性はかなり高い)
//*時空間転移装置そのものが転移の影響を受けると矛盾が生じる(ただし、作者は見逃している)
//*時空間転移の三次元座標が一致すると、かなり話がややこしくなる(作者が気づいていた可能性は高い)
//*無限ループを作るには1月11日〜1月17日の'''無限個の複製'''が必要(作者が気づいていた可能性は高い)
//
////時空の中で時間の流れを考えてはいけない理由は、[[論理的間違いの実例part2]]を参照した方が説明が早いでしょう。
////
////時空間転移装置は、その原理上、装置の存在する場所からの相対的位置関係で4次元の転移座標を求めていると考えられます。
////この場合、転移の前後のどちらで見ても、装置作動地点の4次元座標と転移地点の4次元座標の相対的位置関係は完全に一致しなければなりません。
////でなければ、親殺しのパラドックスが発生してしまいます。
////具体的に言うと、作動する瞬間の時空間転移装置は転移の影響を受けてはならないということです。
////例えば、全く同じ場所の違う時刻を転移させるものとし、時空間転移装置が同じ場所かつ両時刻の中間で作動させる場合に、親殺しのパラドックスが発生します。
////というのも、過去を未来に移動させるということは、現在はその過去から派生しているのだから、現在も過去に引きずられて未来に移動してしまうからです。
////しかし、そうすると、時空間転移装置は未来に行ってしまっているので、作動すべき時刻に作動させることが出来ません。
////つまり、次のようなパラドックスが起こってしまうのです。
////
////#時空間転移を起こす
////#時空間転移装置が未来に行く
////#現在に時空間転移装置がないので時空間転移を起こせない
////#時空間転移が起きないと時空間転移装置は未来に行かない
////#現在に時空間転移装置があるので時空間転移が起きる
////#時空間転移装置が未来に行く
////#(以下、延々と繰り替えす)
////
////ただし、本編では、時空間転移装置のある場所も含めた三点間移動を行っているので、このパラドックスは見逃されている可能性があります。
////しかし、本編の描写でも、このパラドックスを回避する方法はあります。たとえば、半年前+1秒後、1秒後、半年後+1秒後の間で時空間転移を発生させれば{{fn 1秒以内に転移が完了することが前提}}パラドックスは回避できます。
////ようするに、時空間転移装置が作動する時だけ、時空間転移の影響を受けなければよいのです。
////ただし、せっかくの時間的対称という設定は崩れます。
////だから、作者がそこまで考えていたかどうかは分かりません。
////
////朝昇落サイトの考察のように同じ場所の時間移動をした場合は別の問題も生じます。
////この時空間転移は、半年後と半年前を入れ替えるわけです。
////とすると、半年後の世界はどうなっているでしょうか。実は次の二つの世界が重なることになります。
////
////*半年後に飛ばされた半年前の世界
////*半年前に飛ばされた半年後の世界から通常の時間の流れで1年経過した世界
////
////なんと、半年後からの1年間は二つの世界が重なってしまいます。
////下手をすると世界が吹っ飛んでしまいます。
////・・・ということは、実は、作者の時空認識では起こりません。
////何故なら、半年前の世界が未来へ移動するということは、そこから派生する未来が半年後の世界には存在し得なくなるからです。
////よって、この場合は、一方向だけの転移となります。
////ちなみに、この問題は、場所の違う2地点間の時空間転移では生じません。
////
////時空間転移装置で転移させることの出来ない存在を時空間転移装置を使って無限ループに閉じ込めるには、同じ世界を無限に複製することが必要です。
////しかし、時空間転移装置ではその原理上複製を作れません。
////よって、ある時間範囲を順繰り順繰り未来へ移動させて行くというやり方では、無限ループは作れません。
////無限ループを作ることは時空の外のもうひとつの時間軸を想定することになり、本編の描写とは食い違います。
////
////[[Polchinskiのビリヤード|http://homepage3.nifty.com/iromono/hardsf/timeparadox.html]]を理解できるなら、以上で述べたようなことは、少し考えれば分かる{{fn というか、難しく考えなくても直感的に分かると思う}}ことです。
////だから、作者が以上の全てを見逃したとは考えられません。
////'''作者は、時空間転移装置を使って無限ループを作ることは出来ないと気付いていた'''はずです。
//!!!転送量
//そもそも、宇宙全体を時空間転移装置で転移させることは、量的に無理があります。
//人類の行動圏を考えた場合は、太陽系全体ですら無理があり、地球全体が関の山でしょう。
//仮に、地球全体を転移させるとしても、半径110mのサークルと比べて、約33億倍の体積を転移させる必要があります。
//素粒子レベルでバラバラにして転移先で再構成する装置の原理を考慮すれば、約33億倍もの量的な差は致命的と言えます。
//時空間転移装置も、原理的には荒唐無稽な装置ですが、物語中で可能とされ、かつ、物語中で実際に稼働している以上、物語中では可能な装置となります。
//よって、物語中で描写された半径110mのサークルの転移は、物語中の設定としては可能であると断言できます。
//しかし、その約33億倍もの体積を転移できることを示唆した描写は、暗黙的な描写を含めて一切ありません。
//超越設定を採用しながら、それが可能なことを事前に示さないなら、それは、[[物語の条件]]に反する後付け設定になります。
//!!!計画の必要条件
//TIPS92「最終レベル」の記述から、計画遂行には『第3の眼』の開眼が必要と考えられます。
//つまり、人類の英知だけでは「最終レベル」に到達できず、『第3の眼』の開眼による新たな知見や能力が必要と考えられます。
//だから、人類の英知である装置を利用するという考えに固執するのは妥当とは言えません。
//!!Y軸が曲がった理由
//朝昇落サイトのY軸が曲がったのはプレイヤーのせいとする説には無理があります。
//
//榎本尚哉は「'''装置には、さらにもうひとつの機能が備わっている'''」「それは・・・」「'''時間を歪める機能'''だ」と明言しており、装置にY軸曲げの機能がないとすると、彼が嘘をついていることになります。
//しかし、この描写において、彼が嘘をつく動機が見当たりません。
//この部分の榎本尚哉の説明を疑うなら、他の説明も同じくらい疑わしいのだから、次のサイトのように、「時空間転移など一度も行なわれてない」といった考察になるはずです。
//
//*[[Colorful: remember11 2章・考察 ネタバレ|http://web.archive.org/web/20040408135517/http://imagetown.air-nifty.com/colorful/2004/04/remember11_act2.html]]
//*[[Colorful: remember11 3章・時空間 ネタバレ|http://web.archive.org/web/20040408134621/http://imagetown.air-nifty.com/colorful/#a0000431984]]
//*[[Colorful: remember11 4章・記憶 ネタバレ|http://web.archive.org/web/20040408135202/http://imagetown.air-nifty.com/colorful/2004/04/remember11_1.html]]
//*[[Colorful: remember11 5章・真実は? ネタバレ|http://web.archive.org/web/20040408135021/http://imagetown.air-nifty.com/colorful/2004/04/remember11_.html]]
//
//時空間転移や意識残留が行なわれていることと原理の大半を信じながら、原理の一部だけを疑うなら、何故、そこだけを疑うのでしょうか。
//'''一部だけを嘘だと言うなら、そう疑うだけの合理的理由'''がなければ説得力がありません。
//!!歴史は変わる?
//朝昇落サイトでは、歴史が変わる設定を前提に考察が進められています。
//
//前作でも今作でもグッドエンドでは、ちょうど[[Polchinskiのビリヤード|http://homepage3.nifty.com/iromono/hardsf/timeparadox.html]]のように、歴史が変わらない描写となっています。
//「ちょっと待て、死亡記事と比べて歴史が変わってるじゃないか」と思う人は、もう一度、ココロ編のエピローグをよく見直してください。
//'''冬川こころは、救出された後も死亡記事が実在していると明言'''しています。
//このように、救出前後とも、全く同じ歴史を歩んだ描写が為されています。
//「全く同じ」は言い過ぎとしても、少なくとも、救出によって歴史が変化した描写は一切ありません。
//それなのに、何を根拠に「ゆには、『こころ達が雪崩に巻き込まれて''死んだ''』という''歴史を変えるため''に、危険を冒して避難小屋へと乗り込んできた」と言っているのでしょうか。
//本編の描写を見る限りでは、「ゆには、『こころ達が雪崩に巻き込まれずに''生き残った''』という''歴史を維持するため''に、危険を冒して避難小屋へと乗り込んできた」が正しい認識でしょう。
//
//「2012年のゆにが体験した2011年では、『こころ達は雪崩に巻き込まれた』はず」とする推測は、直接的描写に基づいているわけではありません。
//確かに、バッドエンドで雪崩に巻き込まれる描写はありますが、''「ゆにが体験した2011年」の歴史(グッドエンドルート)で『こころ達は雪崩に巻き込まれた』こと''を示す'''描写はありません'''。
//「『こころ達は雪崩に巻き込まれた』はず」とする推測は、死亡記事だけが唯一の拠り所です。
//しかし、冬川こころ達が救出されても死亡記事が実在する以上、その死亡記事の存在は「『こころ達は雪崩に巻き込まれた』はず」とする推測の根拠にならないことが明らかです。
//つまり、'''「『こころ達は雪崩に巻き込まれた』はず」とする推測が間違っていた'''のです。
//
//'''サトル編エピローグで楠田ゆにが歴史を変えたくなかったと発言'''していることも、楠田ゆにが体験した歴史で冬川こころが生存していることを裏付けています。
//何故なら、もし、冬川こころが死ぬことを体験したのであれば、楠田ゆには歴史を変えたかったと言うはずですから。
//冬川こころが生存する歴史を体験したからこそ、楠田ゆには歴史を変えたくないと言ったのです。
//そして、'''何故か、楠田ゆには死亡記事を持って来た'''のです。
//
//||!||!楠田ゆにが体験したこと||!グッドエンドでの出来事||
//||!死亡記事||あり||あり||
//||!山小屋メンバーの生死||「歴史を変えたくなかった」||生存||
//
//さて、一体、何処に歴史の変わった描写があるのでしょうか。
//冬川こころ達が生きているのに死亡記事があるという歴史は、物語の開始前も後もちっとも変わっていないわけです。
//逆に言えば、バッドエンドに行かない限り、歴史が変わった描写は一切ありません。
//以上のことから、あの死亡記事は何者か{{fn 言うまでもなく、ライプリヒ製薬以外にあり得ない}}による'''情報操作'''としか考えられません。
//
//前作では、'''歴史を変えると破綻する描写'''をわざわざプレイヤーに見せて、歴史を忠実になぞる必要性をアピールしています。
//今作でも、ココロ編とサトル編の整合性を執拗に追求し、楠田ゆににも歴史を忠実になぞる必要性を主張させるなどしているので、作者の時空認識は、歴史が変わらない[[Polchinskiのビリヤード|http://homepage3.nifty.com/iromono/hardsf/timeparadox.html]]のような物であると推測できます。
//
//以下、最後の選択肢で「テラバイトディスクに書かれていた内容とは?」を選んだときの会話。
//
//""ゆに「歴史は繰り返される」{{br}}
//""ゆに「いつまでも変わることなく永遠に・・・」
//
//このことから、楠田ゆにの認識としては、歴史は変わらないのでしょう。
//
//""ゆに「ぼくらがかけた衛星電話はね?''偶然−繋がっただけ''だったんだ」{{br}}
//""ゆに「わかる?偶然って意味・・・」{{br}}
//""ゆに「偶然起きた現象っていうのはさ、''そっくりそのまま''歴史を繰り返してやらなければ絶対に再現し得ないものなんだよね」
//
//楠田ゆににこのような台詞を言わせているのだから、当然、作者も、そっくりそのまま歴史を繰り返さなければ「偶然起きた現象」を再現できないことを知っています。
//だから、'''これが、この物語の設定として採用されている'''ことは疑う余地がありません。
//問題は、「そっくりそのまま」がどの程度の再現性を求めているかですが、少なくとも、3人の生死が変わるようでは「そっくりそのまま」とは言い難いのではないでしょうか。
//
//いや、楠田ゆには次のようにも言ってるじゃないか・・・と言う人もいるでしょう。
//
//""ゆに「例えば、あくまで例えばの話だよ?」{{br}}
//""ゆに「最初っから、雪崩に巻き込まれて''死んだ人なんて存在しなかった''としたら?」{{br}}
//""悟「おまえ、それはそもそも仮定が理不尽ってもんだろう」{{br}}
//""悟「雪崩は確かに起きたし、去年の7月には腐乱死体も発見されてる」{{br}}
//""悟「新聞にもそう書いてあったじゃないか」{{br}}
//""ゆに「だけどその新聞が、もしも何物かによる捏造だったとしたら?」{{br}}
//""(中略){{br}}
//""悟「じゃあ、内海さんのことはどうなる?」{{br}}
//""悟「彼女は、過去の黄泉木さんが雪崩に呑み込まれて死んだことを知っていた」{{br}}
//""ゆに「なるほど、確かにそうだね」{{br}}
//""ゆに「だったら、歴史は変わるの''かも''ね?」{{br}}
//""悟「おいおい、あっさり前言を翻すようなことを言うなよ」{{br}}
//""悟「結局、どっちなんだ?」{{br}}
//""(中略){{br}}
//""ゆに「う〜ん・・・''どうしよっかなぁ''・・・」
//
//しかし、楠田ゆには歴史は変わるとは断言していません。
//楠田ゆには、優希堂悟(主人公)の他の質問に対しても曖昧にはぐらかすようなことを言っています。
//自分で考えろと言ってることからも、ヒントを与えるだけで正解は決して言わないという姿勢を貫いていると考えられます。
//それならば、「死んだ人なんて存在しなかった」「何物かによる捏造」は'''当たらずとも遠からず'''のことを言っていて、誘導尋問を避けるために核心事項をはぐらかしたと推測されます。
//
//以前にも説明したとおり、複数の可能性から1つを選ぶ場合は、合理的な選択理由が必要です。
//歴史不変を選ぶなら、【その方が辻褄が合う】という合理的理由が存在します。
//しかし、歴史改変となる方を選ぶ合理的理由は存在しません。
//朝昇落サイトでも、合理的選択理由は明らかにされていません。
//理由も無く、無理のある方を選ぶのでは荒唐無稽過ぎます。
//!!テラバイトディスクを見た場所
//朝昇落サイトでは、内海カーリーたちが地下室でテラバイトディスクを見たとされています。
//しかし、内海カーリーたちはリビングで十分にテラバイトディスクを閲覧できるはずです。
//
//*リビングにあるパソコンはアップの絵が無くテラバイトディスク装置を備えてるかどうかは不明。
//*前作でも今作でも'''テラバイトディスクはポケットに入る大きさ'''
//*椅子の大きさと比較するとディスプレイ台座の横幅は20cm以上あると思われる。
//*現実社会で[[ボックスレスPCが1998年10月に発表|http://ascii24.com/news/i/hard/article/1998/10/29/613658-000.html]]されている。('''Remember11は2004年3月18日発売''')
//
//とてつもなく大きいポケットが流行したり、四次元ポケットが発売されてない限り、テラバイトディスクの大きさは5〜10cmくらいでしょう。
//他と比較できる絵が無くアップで表示されるため実物より大きく感じますが、実は、'''意外と小さい'''のです。
//また、ボックスレスPCなら、リビングのパソコンにはテラバイトディスク装置を備えるだけの十分な大きさがあると思われます。
//地下の小部屋に行く必要は全くありません。
//
//真面目に説明するのも馬鹿馬鹿しい{{fn 論理的な考察ができる人なら、あり得ないことが直感的に分かるはず。持論を支持するために、根拠もなしに、あり得ないことをアリにするのは論外。}}ですが、地下の小部屋に入れたとすると矛盾が多々発生します。
//
//*ユウキドウ計画を知らない人物を部屋に入れるとは考えにくい
//*小部屋に入れるなら'''時計台へ登る方法'''を知っているはず{{fn 時計台へ登る方法を知っていたなら、本気で津波の心配をすることはあり得ない}}
//*内海カーリーが監視カメラに文句を言わないのは変
//
//ちなみに、「何ギガバイトにも渡る膨大なテキスト」という記述は、考察者の誤読です。
//
//""内海「1枚のテラバイトディスクに保存されていた''膨大な量のテキストファイル''」
//""----
//""内海「あとは『''極めて説得力のある内容が、延々と、何ギガバイトにも渡って書かれていた''』としか答えようがないわ」
//""----
//""内海「場合によっては、ご丁寧に''動画データまでもが添付''されていることもあって・・・」
//
//「書かれていた」という表現なので、それが意味する対象が「テキストファイル」であろうと推測するのは止むを得ないのかも知れません。
//しかし、前後の記述も含めると「何ギガバイト」には「動画データ」も含まれているという解釈も成り立ちます。
//'''テキストならば、1GBとしても1頁辺り500文字で千頁の本が約千冊程度'''となり、速読術でも短時間で読み切るのは不可能なので、「動画データ」も含むと考えた方が自然でしょう。
//しかし、「動画データ」を含んでいても、厳密に検証すると少々厳しかったりします。
//
//""内海「あなたがスフィアで目覚めたのは、確か今から''1時間半''ぐらい前だったわよね?」
//
//「何ギガバイト」の「動画データ」を「1時間半ぐらい」一杯使って閲覧したとして計算すると、現在の動画圧縮技術でもかなり高めのbps値になります。
//閲覧していない時間、技術の向上等を考慮すると、さすがに「何ギガバイトにも渡って」はないかと。
//ただし、[[QuickTime VR|http://www.apple.com/jp/quicktime/technologies/qtvr/]]やGoogle Maps ストリートビューみたいなデータだったらアリかも?
//!!地下室で暴れたのは誰の意思か?
//朝昇落サイトの地下室で暴れたのがプレイヤーの意思とする説は無理があります。
//
//その説が成り立つためには、誰もがそう思うように、しっかりした伏線が必要です。
//しかし、一部にそう思う人が居る程度にしかなっておらず、明らかに伏線不足です。
//'''物語にとって重要で、かつ、非現実的な設定を実現するために必要不可欠な描写が不足しているのでは、その作品は箸にも棒にも掛からないような駄作'''です。
//駄作前提の考察では意味がないので、以下、駄作ではない=考察する意味があるという前提で考察を進めます。
//
//冷静に考えることが出来る人ならば、最優先事項が山小屋サイドの人たちの救出であることは理解しているはずです。
//そして、この時点で、そのために必要な知識を持っているのが榎本尚哉だけだと分かっているはずです。
//優希堂悟(主人公)にとっての目的を達成するためには、榎本尚哉の協力を必要としているのです。
//たとえ、'''土下座してでも協力を求める'''でしょう。
//靴を舐めろと言われても迷わず舐めます。
//榎本尚哉の機嫌を損ねようとは思わないでしょう。
//それよりも、装置を壊してしまったりしては救出が不可能になります。
//そんな状況で感情的になって暴れるなんてことは、'''理知的な人ならば、絶対にしない'''ことです。
//作者がプレイヤー=低能を想定していた・・・では、あまりに荒唐無稽すぎます。
//
//確かに、命のやり取りをしている主人公は冷静さを欠いていてもおかしくはありません。
//だから、ノラリクラリとかわす榎本尚哉の態度に腹を立てるのも当然でしょう。
//しかし、'''プレイヤーは外の世界で一歩引いて見ている'''ため、主人公のような深刻さはありません。
//主人公が死んでもプレイヤーの命までは取られないわけであり、その点では、プレイヤーにとって主人公の生死は他人事と言えます。
//たとえ、主人公が死んだとしても、ゲームはやり直しが効きます。
//さらに、'''プレイヤーはゲームを楽しんでいる'''はずで、'''謎を解き明かしたいと考えている'''はずです。
//だから、プレイヤーは冷静に「まずは榎本尚哉の話を最後まで聞いてみようじゃないか」と思うはずであり、肝心な話を聞かないうちに暴れることは考えられません。
//
//""榎本「そんなに知りたいなら、あとで見せてやろう」{{br}}
//""悟「見せる?」{{br}}
//""榎本「ちょうど、先ほどデータを整理してたんでね」{{br}}
//""榎本はオレの質問を無視して続けた。{{br}}
//""榎本「きみの欲する場面を、望むままにお見せすることができよう」
//
//'''プレイヤーは「きみの欲する場面」が気になっている'''はずであり、それを聞かないままに、どうして暴れ出すというのでしょうか。
//つまり、ここで、榎本尚哉の約束が伏線として効いて来るのです。
//プレイヤーの意思という設定であるなら、作者は、答えを後回しにした約束を用意しないでしょう。
//それによって生じる矛盾に気づかないほど作者が馬鹿であるなら、それはこの作品が駄作であること同義です。
//この作品が箸にも棒にも掛からないような駄作であるならば、考察する意味はないはずです。
//!考察の評価
//!!概要
//[[朝昇落サイトの考察|http://kid-game.sakura.ne.jp/location.cgi/f9.aaa.livedoor.jp/~glassun/r_kousatu_c.html]]の''「Level1」は、描写に対する観察力も鋭く、理にかなった物ばかりで、[[考察の基本原則]]で言うところのAランク以上''の物ばかりです。
//しかし、惜しむべきことに、「Level2」以降は内容が怪しくなり始め、''「Level3」に至っては、根拠が全く示されてないばかりか、'''''実際の描写と矛盾している'''''など、Cランク以下''の非論理的な仮説が目立ちます。
//いや、考察というより突拍子も無い二次創作に成り下がっています。
//その詳細は、後述する文章や[[論理的間違いの実例part3]]で指摘する通りです。
//
//喩えて言うなら、雪夜叉伝説殺人事件(金田一少年の事件簿)での明智警視の誤推理より酷い。
//明智警視の誤推理は、 犯人が用意した落とし穴(ミスディレクション)にはめられたわけで、一件些細に見える一部の問題を除いて一通りの辻褄は合っています。
//しかし、朝昇落サイトの考察は、肝心な部分での論理の整合性が取れておらず、作者が用意した罠にしては辻褄が破綻し過ぎです。
//罠にはめられたと言うよりは、''自分で穴を掘って自分で落ちた''・・・そんな感じです。
//
//考察は、学力試験と違い、「デタラメでも解答欄を全て埋めた方が良い」とは言えない。
//学力試験ならば、1つの解答欄にデタラメを書いても他の回答欄にまでは波及しないから、空欄を作るのは損にしかならない。
//しかし、考察の場合は違います。
//ある部分ではA説を支持しておいて、別の部分の考察にはNOT(A)説を採用するのでは一貫性がない。
//言うまでもなく、一貫性がない考察ではレベルが低すぎます。
//一貫性のある考察をしようとすれば、考察の一部分が自ずと全体に波及するので、
//'''少しでもレベルの低い考察を加えると、全体のレベルが下がってしまいます'''。
//
//Remember11のような作品を高く評価するなら、考察も同様に、'''未完だという理由で評価を下げる理由はない'''。
//だから、Remember11のような作品を高く評価する人の間では、'''完成した低レベル考察よりは、未完の高レベル考察の方が高く評価されるべき'''ではないのでしょうか。
//だとすれば、考察を完結するために、無理して、レベルの低い考察を追加する必要はない。
//レベルの低い考察を追加するくらいなら、未完のままで、高レベルを維持した方が遥かにマシでしょう。
//
//朝昇落サイトは、考察のレベル向上より完結させることを優先させているようです。
//すなわち、考察を完結させるためならレベル低下も辞さない方針のようです。
//一方、'''当サイトでは、高レベルを維持するためなら未完となることも辞さない方針'''です。
//低レベルな考察を追加することによって、考察全体を丸ごと腐らせてしまうのはもったいない。
//全体としてレベルの下がった考察であっても、せめて、その中に含まれる高レベルの部品だけでも有効利用できないか。・・・と考えます。
//!!自己評価を検証
//以下、「[[はじめに読んでください|http://kid-game.sakura.ne.jp/location.cgi/f9.aaa.livedoor.jp/~glassun/r_kousatu_intro.html]]」より抜粋。
//
//""Level2では本編で間接的に解説された謎を扱う。{{br}}
//""本編である程度の情報を残しつつも直接解明されなかった謎を明かす。{{br}}
//""細かいところはともかく、''大まかなところについては製作者の意図するところと合致している……はず''。
//
//確かに、一人称の違いが何らかの違いを区別するというような「細かいところ」は「製作者の意図するところと合致している」。
//しかし、「大まかなところについて」は、「第3の人格」等の一部を除いて、根拠のない唐突な想像であり、本編との致命的矛盾が生じているものも多い。
//
//""Level3では断片的な情報のみ与えられた謎を扱う。{{br}}
//""情報が少ない以上、''単なる妄想で終わらないように注意した''。{{br}}
//""本編でそれを示す部分があればそれを提示し、それでいてできるだけ''辻褄が合うように''整理した。{{br}}
//""そして、答えは''なるべくシンプル''なものに、''例外はほとんど許さない''ように、注意を施した。
//
//本編にない唐突かつ無駄に複雑{{fn 例えば、意識残留の原因付けは考察に不要。何故なら、フィクションの架空理論に原理説明は必要がないから。矛盾だらけの無理なコジツケで奇怪な特殊理論をでっち上げるくらいなら、榎本尚哉の説明どおり「装置の機能」と「シンプル」に考えれば十分。}}な「妄想」が多く、本編との致命的矛盾が多々発生している。
//「例外はほとんど許さない」というよりは、ほとんど例外だらけになっているようだ。
//!!二次創作としての評価
//朝昇落サイトの考察は、発想がありきたりで、それでいて、完成度が低く{{fn 方法論が不十分であったり、ゲームの描写と完全に矛盾している等}}、二次創作としては全く評価に値しません。
//
//たとえば、[[プレイヤー(読者)による物語の世界への介入|プレイヤーの介入?]]は、[[はてしない物語|Wikipedia:はてしない物語]](1979年)等でも見られる使い古された設定であり、目新しさは全くありません。
//また、前作=Ever17の主人公をプレイヤーと同一視する考察が多々あることも、そのような発想が極めてありふれていることを示しています。
//そして、プレイヤーがどのように物語に介入するのかについては、統一したルールが示されていません。
//プレイヤーの思考が反映される場合と反映されない場合の違いについては、完全に無視されています。
//また、物語の描写とも完全に食い違っています。
//詳細は、[[Remember11考察]]のとおりです。
//プレイヤーを無限ループに閉じ込めることも、前作と前々作そのままであり、目新しさは全くありません。
//そして、やはり、方法論や描写との整合性は置き去りのままです。
//
//朝昇落サイトの二次創作部分は、Remember11本編とあまりに掛け離れ過ぎていて違和感が大きい。
//喩えて言うなら、服の素材と同じ布地を使って''目立たないようにカケハギ''してもらえると期待して、
//高級背広の綻びの修復を洋服屋に依頼したら、''ド派手なチューリップのアップリケ''(昔、[[そんな名前の歌|Wikipedia:岡林信康]]があった)を縫い付けて返されたようなものです。
//それなら、まだ、何もせずに綻びを放置した方がマシに見えます。
//
//強引な後付け設定であることも陳腐な創作となる理由だけれど、
//それ以上に'''設定の出来が悪すぎ'''て、プロと素人のレベルの違いが明確に感じられます。
//プロの物書きは、物語を面白くするために必要なことを考えるのであって、必要であれば故意に非科学的設定も導入します。
//'''プロは、決して、科学の枠内に囚われたりせず、非科学的なことは百も承知で、面白い設定を導入'''するのです。
//それに対して、''素人は、自分の脳内でしか通用しない創作理論を用いて科学考証をしているつもり''になっています。
//他人が読んで面白い物語とすることは少しも考えてなく、ただ、自分の脳内の創作理論にだけトコトン拘った自己満足を満たすだけの設定を追求してるだけです。
//また、プロの物書きは、常に、読者の予想を超えることと読者が[[置いてけぼり|http://www.youtube.com/v/lPNkjfNRC2Y]]にならないことを両立することを考えます。
//それに対して、素人の創作設定は、このどちらかが欠けているか、あるいは、どちらも欠けています。
//
//朝昇落サイトの二次創作部分は、明らかに、素人の創作設定です。
//レベルの違う物を組み合わせるから''派手に目立つチューリップのアップリケ''になるのです。
//'''創作能力がプロの足下にも及ばないなら、初めから創作で挑んではいけなかった'''のです。
//''目立たないカケハギ''にするためには、プロの仕事と同じ素材を探して来ないといけない。
//そのためには、素人が新たな生地を編もうとするのではなく、プロの作品から生地を切り出して来ないといけない。
//自力で創作理論を考案するのではなく、作者が何を表現しようとしたのか、'''その作品を読み取ることに全力を傾けるべき'''だったのです。
//
//尚、'''素人は、創作力ではプロに及ばないが、読解力でならタメの勝負を挑むことも可能'''です。
//それは、生地を編めない人や、かけはぎの技術を持たない人が、不自然なつなぎ目を見分けることができるのと同じです。
//だからこそ、素人の読者にも、プロの仕事と素人のそれの違いをハッキリと見分けることができるのです。
//
//以上のとおり、二次創作として見るべきめぼしい材料がありません。
//!!総括
//朝昇落サイトの考察は何に基づいて成り立っているのでしょうか。
//それは、具体的描写を丁寧に拾い上げて、それらを論理的に検証することではないでしょうか。
//でなければ、「Level1」の考察すらままならなかったはずです。少なくとも、「Level1」の考察は、そうして築き上げた物であるはずです。
//それなのに、「Level2」から「Level3」へと進むうちに、初心を忘れ、具体的描写に基づいた裏付けを怠り、個人的な二次創作を検証もせぬまま盲目的に採用しました。
//その結果、唐突な仮定に基づいた矛盾の塊と化し、二次創作としても発想がありきたりで矛盾を解消できない事態となっています。
//
//失敗は誰にでもあります。しかし、失敗を素直に認める謙虚さがあれば、間違いは容易に修正できるはずです。