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時計台の優希堂悟を突き落とすためには、時計台に登ることの出来る人物でなければなりません。
あの時計台は、各種描写等から、地下の秘密の部屋の奥から登ると考えられます。
とすると、ユウキドウ計画にかかわった人間しか登れないはずです。
!榎本尚哉
榎本尚哉は、優希堂悟(主人公)の記憶喪失を好ましく思ってません。
また、優希堂悟を時計台に登らせたことを後悔しています。
だから、記憶喪失と転落の因果関係を疑っていると考えられます。
以上のことから、榎本尚哉が犯人であるとは考えにくいと思われます。
!楠田ゆに
もう一人、容疑者がいます。それは、12歳の楠田ゆにです。
彼なら、関係者として、時計台に登ることが可能だったはずです。
榎本尚哉にとって、優希堂悟(主人公)の記憶喪失は想定外でした。
しかし、楠田ゆには、最初に優希堂悟(主人公)の記憶喪失をずばり言い当てています。
つまり、楠田ゆににとって、優希堂悟(主人公)の記憶喪失は想定内のことだったと思われます。
楠田ゆには、優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉と時空間転移のことを話しておきながら、記憶喪失の件だけは黙っていたのです。
その理由は、歴史を忠実に再現すれば優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉に不利益な結果が生じるからです。

そして、歴史を忠実になぞらなければならないと考えていたのであれば、優希堂悟(主人公)の記憶喪失も忠実に再現しようとするでしょう。
とすると、'''楠田ゆにには優希堂悟を突き落とす明確な動機が存在'''します。
そして、榎本尚哉達の意に反する行動をとらなければならなかったから、記憶喪失の件を黙っていたと考えられます。

尚、優希堂悟に記憶喪失の振りをしてもらうだけでは不十分です。
何故なら、榎本尚哉が死んだことから、'''優希堂悟(主人公)の記憶喪失が本物だったことは間違いない'''からです。
また、突き落とさないと、優希堂悟が転落した事実もなくなって、歴史が変わってしまいます。
そのことは、楠田ゆにの次の台詞が裏付けています。

""ゆに「ぼくらがかけた衛星電話はね?偶然−繋がっただけだったんだ」{{br}}
""ゆに「わかる?偶然って意味・・・」{{br}}
""ゆに「偶然起きた現象っていうのはさ、そっくりそのまま歴史を繰り返してやらなければ絶対に再現し得ないものなんだよね」

記憶喪失の振りをしたり、転落の事実を無くしてしまえば、「そっくりそのまま」の繰り返しではなくなるので、「偶然起きた現象」が再現できなくなります。
楠田ゆににとって、再現不全だけは絶対に阻止しなければならないことです。
!!アリバイ
いや、それはおかしい。
12歳の楠田ゆには2011年に行って、既にいないのではないかと思われるかも知れません。
ということで、彼のアリバイを検証してみましょう。

犯行は、ほぼ午後4時に行なわれました。
14日夜に楠田ゆにが優希堂悟(主人公)に話した事によると、最初の転移は11日の午後5時よりも少し前で、スフィアが青鷺島に戻ってくるのは午後5時半の前後となっています。
ただし、3点間転移を前提とすると時間の辻褄が合いません。
しかし、この時点では、優希堂悟(主人公)は2点間転移だと思っていたわけです。
とすると、これは、おそらく、最初の転移の発生時刻か、スフィアが青鷺島に戻ってくる時刻のどちらかを楠田ゆにから聞いて、他方を33分ルールから逆算したからだと思われます。
以上により、'''最初の転移発生は、午後5時よりも少し前か、午後4時半より少し前'''くらい{{fn 午後5時半を基準とすると66分ルールより午後4時24分}}となります。
犯行を行なってから、スフィアの外に出るのには数分も掛からないはずです。
エピローグで優希堂悟(主人公)の部屋から入り口付近までは1分くらいしか掛かってません。
だから、時計台からでも、2〜3分あれば外に出ることは可能なはずです。
また、そこからサークル外に出るのに100mなら、鈍足でも、全力疾走なら20秒あれば可能です。
とすると、'''早い方の転移時刻を採用しても、十分に間に合う'''ことが出来ます。つまり、12歳の楠田ゆにのアリバイは完全に崩れます。

よって、犯人は、おそらく、12歳の楠田ゆにでしょう。