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メモリーズオフ2主人公改造計画

巴編

巴編の伊波健はあまりに鬼畜過ぎる。

鬼畜度検証

以下、詳細を検証する。

健「・・・ほたるとはちゃんと別れるよ」

「ちゃんと」とは、この時点で既に別れていて初めて言える言葉であろう。 未来形では、全然ちゃんとできていない。

健「とりあえず、その・・・。いい加減な気持ちで飛世さんにあんなことしたわけじゃないんだ」

どうみても「いい加減」です。 白河ほたると付き合っているのに、飛世巴の告白を受け入れてキスまでしたことは、唐突な展開に正常な思考が働かなかったと、百歩譲って大目に見るとしても、 翌日には、白河ほたると腕を組んで買い物をしておいて、どの口が「いい加減〜じゃない」と言うのか。 しかも、それを、飛世巴に見つかった後、白河ほたるを放置したまま、飛世巴に言い訳しようと何度も電話したり、探しまわったりする。 本気で飛世巴と付き合いたいなら、どうして、話をする前にきちんと身辺整理をしないのか。 何事もなかったように冷静を装って波風を立てずに立ち去った飛世巴の大人の対応と比べれば、あまりにも情けない。

健「さっきも言ったけど、ほたるには・・・。あの日、ちゃんと話すつもりだったよ」
巴「・・・」
健「偶然、あのとき会っちゃったせいで、順番がめちゃくちゃになっちゃって・・・。まだなにも言ってないけど、いずれ話すつもりだ」

やってもいないことをやる「つもりだった」と言うだけなら、何とでも言えよう。 それは、百歩譲って大目に見るとしても、どうして、この時点で「まだなにも言ってない」のか。 本当に「ちゃんと話すつもり」があるのなら、どうして、「まだなにも言ってない」のか。 常識で考えれば、身辺整理を済ませて初めて、飛世巴を口説く権利があるのではないか。 それに、身辺整理を済ませておけば「いずれ」などと言い訳がましいことを言う必要はない。 「あの日」の予定が狂ったのは「偶然、あのとき会っちゃったせい」だったとしても、 この時点で身辺整理が出来ていないのは「偶然、あのとき会っちゃったせい」ではない。 本人に「ちゃんと話すつもり」があるならば、この時点では、白河ほたるに別れ話を切り出せるはずである。 ようするに、「ちゃんと話すつもり」とは口先だけの言葉であり、本当は、そんなつもりは全くないのである。 自分は、白河ほたるという逃げ道を用意しておいて、飛世巴に苦しい決断を迫ろうとは、厚かましいにも程がある。

健「考えてくれるだけでいいよ。それでダメなら・・・それは、しょうがないことだし」
巴「・・・うん」
巴「じゃ、私帰るけど・・・。まだ、早まらないでね」
健「早まるって・・・」
巴「あの娘には、まだなにも言わないで」
健「あ、うん。・・・ごめんね」

そこはキッパリ断るべき所ではないのか。 「ちゃんと話すつもり」なら別れる決心がついているはずである。 他の女のことを思いながら元鞘に戻るのでは、何も知らない白河ほたるを自らの欲望の道具にしているのと変わらない。 どう考えても、飛世巴を口説くなら、この時点では、元鞘に戻る可能性は潰しておくのが筋ではないのか。 そうしないのは、自分の欲望に都合がいいという理由で、飛世巴の言葉を言い訳に利用しているのである。

巴「友達の彼氏・・・それも、その娘が本当に、どうしようもないくらい大好きな人」
巴「・・・あなたのことよ。そのあなたを、あの娘から取っちゃう・・・。そんな自分を、私は好きになれそうにないの」

飛世巴に交際を断られるのは、ハッキリ言って自業自得だろう。 もっと早く身辺整理をしておけば、飛世巴にとっての抵抗感はかなり小さくなっていたはずである。 それでも、白河ほたるへの遠慮はあるだろうが、元鞘に戻る可能性がある場合に比べれば、断るべき理由は圧倒的に小さい。 その元鞘に戻る可能性を残したのは、伊波健である。 そう、飛世巴の決心を鈍らせているのは、他ならぬ、伊波健本人なのである。

健「・・・分かんない」
巴「うん・・・。分かってくれ、なんて勝手なことは言わない。これは、私のワガママだから・・・」
健「分かんないよ!」
ぼくは飛世さんの肩を掴み、強引に振り向かせた。
健「ほたるがいるのにふらふらしてて、幻滅したってんならしょうがない」
健「最初から、なんとも思ってなかったって言われるなら、それもしょうがない」
健「でも・・・。でも、違うんだろ?」
巴「・・・」
健「それなら、いっそ、嫌いだって言ってくれよ・・・」
巴「・・・嫌いだよ・・・」
健「・・・!」
そんな優しい『嫌い』があるもんか。
ぼくは飛世さんを抱き寄せようと手をのばした。

飛世巴が、どういう理由で断るかは、飛世巴の価値観の問題である。 恋人並に親しい間柄ならいざ知らず、交際を断っている以上、伊波健には、その価値観に勝手に踏み込む権利はない。 そして、伊波健が自分を納得させることは、伊波健自身の仕事である。 それなのに、自分で自分を納得させられないからと、自分の価値観を相手に一方的に押しつけるのでは身勝手すぎる。

それに対して、飛世巴は、極めて大人の対応をしている。 伊波健に気を遣い、「嫌いだよ」と、本心では言いたくない言葉を言ってまで、伊波健が納得できるように最大限の譲歩をしているのである。 伊波健は、その好意を踏みにじって何を勝手なことを言っているのか。

飛世巴は、伊波健に彼女がいることは知らなかったし、彼女のいる男が告白をOKするとは思わないだろう。 そう、飛世巴には何の落ち度もない。 にもかかわらず、辛い思いをさせられて、それでも、伊波健に気を遣っている。 一方で、伊波健は、全て、自分で撒いた種であるにもかかわらず、自分のことしか考えていない。

巴「・・・だけど、その後・・・。あなたはあなたなりに筋を通そうとしたでしょ?」
巴「だから私は、あなたを軽蔑したりなんか絶対にしない。私の考え方とは違うから、それを受け入れることは出来ないけど」


巴「私、あなたのそういうところ、すごくいいと思った。ちょっと要領が悪いけど、信じていい人だって思った」

あの・・・、飛世さん?貴方、絶対、騙されてますよ。伊波健は、全然、「筋を通そうと」してませんよ。 「要領が悪い」んじゃなくて、自分の責任から逃げてるだけですよ。そんな人が「信じていい人」なんですか。

・・・まあ、現実にもいるよね。絶対に信じてはいけない極悪人を簡単に信じて、本当の超善人を頭ごなしに煙たがる女って(笑)。 そういう意味ではリアリティあるのかな?*1

巴「・・・どうかな?こんな変なやつ、友達にいらない?」
プレイヤー「いる」
巴「本当に!?」
健「うん」
健「飛世さんみたいにうまく言えないけど・・・。ダメだったからって全くの他人に戻るのはイヤだ」

これはどっちもどっちだけれど、常識で考えて、このような友達関係が上手く行くはずがない。 何故なら、「全くの他人に戻るのはイヤだ」と思うのは、友達感情ではなく、恋愛感情があるからである。 それでも、お互いの気持ちを知らずにいれば友達としての関係を築いていくことは可能だろうが、 相思相愛であることをお互いに知っている以上、何時か、間違いなく、この友達関係は破綻する。

問題は、それを見越した上で、きちんと自分の行動に責任を取る覚悟で決断しているかどうかである。 後のシーンを見る限り、飛世巴は最後の手段を講じる覚悟をしていることが分かるが、 伊波健は、全く、何の覚悟もしていない。

巴「本当、ほわちゃんいい娘だから。後悔はしないと思うんだ」
健「・・・うん」
そうだな。
ぼくは自分に言い聞かせる。
ほたるのことだって、好きだった。
少なくとも飛世さんと出会う頃までは、そのことに疑問を抱いたことはなかった
今も決して嫌いってわけじゃない
もう一度、ほたるを一番好きになろう
多分、それが一番いいんだ。
そんな難しいことじゃないさ・・・。

さっきまで飛世巴を口説く気マソマソだった奴がこんなこと言っても説得力無し。 というか、「ほたるとはちゃんと別れる」と言ってなかったか。 そもそも、好き嫌いはなろうと思ってなるものではない。 「少なくとも」ということは、「飛世さんと出会う頃」以降は、「疑問を抱い」てばかりなのだろう。 決心だけで嫌いじゃないだけの相手を一番好きになるなんて、極めて難しいに決まっている。

巴「・・・ねえ、やっぱりやめようか?もう、会わないように・・・」
その瞬間、ぼくのなかで、自分の気持ちに掛けた、もろい止め金が弾け飛んだ。
もう一度ほたるを好きになろう、ととのことは友達だと思おう。
そんな、ほんの数日前に自分に言い聞かせたはずの決意は、全く無力だった。
それがどれほど自分の気持ちをウソで塗り固めて強引に導き出した結論だったか、今ならよく分かる。

ほらね。 問題はここからである。

健「イヤだ・・・。もう会えないなんて、イヤだ」
巴「だって・・・。だって、辛いよ・・・」
巴「一緒にいるときは、なんとか気持ちを抑えられるけど・・・。でも、2人が仲良くしてるのを見るのは辛いよ・・・」
健「じゃあ・・・。じゃあ、やっぱり、考え直してよ!」

身辺整理もせずに性懲りもなくまた口説くとは、身勝手にも程があろう。 こうなることは容易に予想できたはずであり、 十分な時間がありながら、準備を怠った伊波健の自業自得である。

健「とと、もう一度、ちゃんと時間をかけて話そう」
巴「・・・」
健「上がりは、いつも通り10時だから。そのくらいに、店に来てよ」


バイトが終了し、店を出る。
正面に向かってすぐ、ぼくは店先の人影に気づいた。
良かった・・・。
来てくれたんだ。
健「と・・・」
??「あ、健ちゃん!」
ぼくの名を呼ぶのが早いか、飛びついてきたのは・・・
健「ほたる!?」


そのとき、ふと気配を感じてぼくは視線を転じた。
健「・・・!」
とと・・・。
一番見られたくない相手一番見られたくないシチュエーション
彼女は呆然とほたるを見、ぼくを見た。

これは、決して、不幸な事故ではない。伊波健の段取りが悪いだけである。 先に身辺整理をしておけば、「一番見られたくない相手」に「一番見られたくないシチュエーション」を見られることはなかった。 これは、飛世巴を口説くことを真っ先に考えて、身辺整理を後回しにした結果である。 身辺整理をする意思があるなら、その日のうちに飛世巴を口説くのではなく、先に身辺整理をしておくべきだった。 やるべきことを先延ばしにするから失敗するのであって、これは、自業自得以外の何物でもない。

きっかけとなる出来事が唐突だったことは全く言い訳にならない。 何故なら、事前に覚悟しておく時間は十分にあったからである。 仮に、全く予想してなかったとしても、二股掛けたことを反省する時間はあったはずである。 ちゃんと反省していたなら、身辺整理を先に済ますように肝に命じておくことができたはずである。 つまり、ちゃんと反省していないから、身辺整理を後回しにしたのである。

健「そうか・・・分かった。『私とあなたはお友達・・・』」
そうだ。
それなら、少なくとも可能性は残る。
すぐには無理にでも、いつか、なにかがどうにかならないとは限らない。
とと自身、自分の思いを完全に断ち切れたわけではないんだ。
だけど、今は彼女の望む通り、『友達』でいればいい。

飛世巴がその気になるときを虎視眈々と狙うと決意したなら、当然、身辺整理を済ませておくべきだろう。 よって、今回は、時間を言い訳に出来ないはずである。

ほたるはぼくにぴったりと身体を寄せたままで、時折ぼくを見上げてはキスをせがんだ。
だれどぼくは、唇を重ねれば重ねるほど、自分の気持ちがここにないことを強く感じさせられた。

あれから何日も経って、飛世巴を何度か口説こうとして躱されて、それでも、まだ、白河ほたると別れてないばかりか、キスしてるってどういうことなのか。

ほたる「・・・もう、ほたるのことなんて、なんとも思ってないんでしょ・・・」
健「違うよ・・・」

この期に及んで、どうして、明らかに嘘で取り繕わなければならないのか。

ほたる「最近の健ちゃん、おかしかったもん!」
ほたる「最初はなんでか分からなかったけど、ととちゃんと会って分かった。ととちゃんのこと、好きになっちゃたんだって」
健「・・・」
ほたる「黙ってれば分からないと思った?ほたる、そんなにバカじゃないよ!」

と、こういう風に、嫌なことを先延ばしにすれば、余計に人を傷つけることになる。

もう少し早く、ぼくは自分自身の気持ちに気づくべきだったんだ。
そして・・・ほたると、きちんとケジメをつけなければならなかった。
・・・ほたるから、気持ちが離れてしまったのだから。
だけど、ほたるとの付き合いを流されるままに続けて・・・。
とととの、友達ごっこをほたるに隠し通していた。
ぼくにそう勧めたのは、ととだけど、彼女に責任はない。
その言葉に従ったのは自分なのだから。
そして、その理由は・・・。
未練、だ。
何度も言うようだけど、ほたるは申し分のない、ぼくにはもったいないくらいの恋人だ。
不満は何もない。
別の娘とうまく行くならともかく、ただ単に別れるのは・・・惜しかったんだ
改めて振り返ると、笑い出したくなるほど情けなく、卑怯で浅ましかった。

卑怯で浅ましいのは誰の目にも明らかだった。 今頃になって反省しても遅い。 二股がばれて失う物がなくなってから非を認めるのは誰にでも出来る。 自分が傷つくリスクを避けようと逃げ続けた結果、恋人である白河ほたるを傷つけ、 飛世巴も傷つけ、2人を喧嘩させたのは、全て、伊波健の落ち度だろう。 他人を傷つけておいて、伊波健は、自業自得の責めを受けただけに過ぎない。 白河ほたるとの破局は、時間の問題であり、いずれはそうなっていた。 飛世巴についても、伊波健が「ケジメ」を付けない限り、付き合うことは不可能だ。 伊波健は、2人を傷つけながら、自分は、本来起こるべき結果を体験したに過ぎず、 実質的に、何の被害も受けてないのである。

「ぼくにそう勧めたのは、ととだけど」と、まるで、飛世巴から迫ってきたように言ってるが、これは事実に反する。 何も知らない最初の時を除けば、迫ったのは全て伊波健の方からであり、飛世巴から迫ったことは一度もない。 確かに、完全に会わないのではなく友達としての関係を続けようと提案したのは飛世巴であるが、 飛世巴は、一線を超えるかも知れないと分かった時点で会わないようにしようと提案している。 別れるのが嫌だからと友達関係に同意し、友達で我慢できなくなると恋人になりたいと迫り、 会わないようにしようとする飛世巴を翻意させるように仕向けたのは、全て、伊波健である。 つまり、「友達ごっこ」に偽装した求愛行動を故意に行なったのは伊波健だけなのである。 確かに、飛世巴にも、求愛行動と知りながら断らなかった落ち度はあるだろう。 しかし、飛世巴は、過失犯でしかない。 故意犯は、明らかに、伊波健だけである。

それから、「もう少し早く」ではなく、「もっと早く」である。

改造案

次のように、シナリオ分岐となる選択に3つめの選択肢を設けるべきであろう。

  • 彼女の気持ちには応えられない
  • 彼女の気持ちを受け止める
  • その前に、まず、身辺整理をする

ギャルゲーなのに、最初から彼女がいるという初期設定もおかしいが、そこは、敢えてスルーしよう。

健「今、付き合ってる彼女がいるから、答えは少し待って欲しい」
健「以前から、関係は冷えきってるから別れようと思っていた」

飛世巴を選ぶなら、まず、この一言が必要だろう。 もちろん、新しい女と付き合うために、前の女をアッサリ捨てるのも酷い。 しかし、二股掛けるよりは遥かにマシである。この世の中に絶対確実なことはない。 とくに、人の心は移ろいやすい物である。 だから、恋愛する者は、当然、嫌われたり別れたりするリスクを背負わなければならない。 嫌いになったり、何らかの事情があって、別れなければならないのは仕方のないことである。 そうした理由による破局は、二股掛けるような不実な真似とは、全くレベルが違う

この申し出を飛世巴が受ける保証はない。 彼女がいるのに他の女に思わせぶりな態度を取ったのか?と不信感を持つかも知れない。 しかし、それは、当然、受け入れなければならないリスクだろう。 自分がリスクを受け入れられないからと、不実な行動で他人にリスクを押しつけることは、人として正しい行為ではない。

鷹乃編

鷹乃「その様子だと、まだきちんと別れてもいないようね。それで、よく人に告白できたものだわ」 鷹乃「これだから、男って生き物は信じられないのよ」

ごもっともで。

とはいえ、伊波健にも多少の同情の余地がないわけはない。 白河ほたるの度重なる言動から、白河ほたるとは事実上破局していると認識しても仕方のないことだろう。 しかし、それも、好きでもない娘の告白を受け入れるからであって、元を辿れば伊波健の自業自得とも言える。

そもそも、どうして、好きでもない娘に避けられたり、他の男との関係を疑って、ショックを受けなればならないのか。

信「ただし、その子も言ってたように、ほたるちゃんのことは先にハッキリさせておいた方がいいな」
健「・・・うん。分かってる」

さて、本当に伊波健は「分かってる」のだろうか。

健「それより、翔太との関係を教えてよ!ふたりで、何をしてるの!?何があったの!?」
ほたる「健ちゃん・・・」
健「ぼくは・・・ぼくは、信じてたのに!」
ほたる「・・・なにいってるの」
健「ほたる・・・?」
ほたる「・・・翔たんには、ほたるの悩みを聞いてもらったの」
ほたる「健ちゃんに言えなかったから、代わりに聞いてもらってたの」
ほたる「・・・それだけだよ」
健「・・・な、なぁんだ。心配して損したなぁ」

これは、選択肢によって2通りの変化があるシーンで、「翔太との関係を教えてよ!」を選んだ場合に該当する。

どうして、白河ほたるに「翔太との関係」を問い詰めなければならないのか。 どうして、白河ほたるを責めなければならないのか。 仮に、白河ほたるが中森翔太と浮気していたとしても、自分も同じことをやっているのである。 どちらが先であろうとも、同じことをした時点で、責める資格はない。

そもそも、最初から好きでもなんでもなかった娘であり、別れるつもりなのだから、「翔太との関係」を問い詰めても意味がない。 どうせ、好きでもなんでもないのだから、誰と付き合おうが勝手にしてもらって構わないはずである。 だから、誤解だと分かって安心するのもおかしい。

ほたる「健ちゃん、ほたるのこと好き?」
健「・・・!?」
ほたる「どう?」
健「どうって・・・そりゃあ・・・」
ほたる「・・・」
健「好き・・・だよ・・・」

これは、先ほどの選択肢によって2通りの変化があるシーンで、「まずは理由を聞かせてよ」を選んだ場合に該当する。

別れ話をしなければならないのに、「好き」って答えているのでは、全然、分かってなかったようだ。 結局、どちらの選択肢を選ぶにせよ、「ほたるちゃんのことは先にハッキリさせておいた方がいい」ことを伊波健は全く理解していない。

ほたる「でも、もう、これ以上健ちゃんの側には・・・ほたる・・・ほたる・・・いられない・・・よ」
いつしか、ほたるの座布団には、大きな濡れたしみが出来ていた。
しかし、彼女はそんなことに構わず、ぼくの目を真っ直ぐ見つめ続けている。
ほたる「だから・・・」
健「ほたる!」
ぼくは、ほたるの次の言葉を予想して、思わず大きな声を出してしまった。

最初から好きでもなんでもなかった娘と別れられて、本当に好きになった娘と堂々と付き合えるようになるなら、願ったり叶ったりではないのか。 それなのに、何故、「大きな声を出して」制止しようとしなければならないのか。

最終的には、白河ほたるに押し切られて別れることになるのだが、本来、伊波健の方から別れ話を切り出さなければならないはずである。 自分がやらなければならない嫌な役目を、まだ、自分に惚れている彼女にやらせるとは、血も涙もないのか。

静流編

少々鈍感な所*2を除けば、とくに改造するような所は見当たらない。 意外なことに、巴編で酷い鬼畜っぷりを見せた男とは思えないほど、キチンとしている。 細かいことを除く大筋では特に問題となるような行動は見られない。

最初に白河静流に告白したときは、まだ、白河ほたるとは完全に別れてはいない。 とはいえ、既に、白河ほたるの勘違いによって白河ほたるとは険悪な関係になっており、 白河ほたるとの話し合いで元通りの関係に戻れない意思は伝わっていることから、 断られた後の逃げ道はキッチリと塞いでいる。 それから間もないうちに白河ほたると別れ話を済ませており、 二度目の告白の段階では事前に白河ほたるの了承も得て完全にフリーとなっている。

Last modified:2010/04/30 00:43:20
Keyword(s):[メモリーズオフ]
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*1 ある意味、こいつら、お似合い同士?

*2 どうみても惚れられてます