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荒らし対応マニュアル

管理人の心得

管理人の権限

管理人が荒らしにならないという常識は間違いです。 なぜなら、管理人と言えども、社会秩序を荒らすことはできるのだから。 管理人も、社会秩序を守らなければならないのは、他の利用者と変わりません。 利用規約に違法行為を許すと書いたところで、それが法律より優先するはずがありません。 利用規約といえども、その国の法律よりは下位のルールのはずです。 その他、利用規約より優先すると思われるルールは多々あります。

  • 法律
  • 道徳
  • マナー

管理人も、それら上位のルールには従わなければなりません。 その上位のルールの範囲内で利用規約を定めることができるだけです。

荒らし判定基準

何でもかんでも荒らし扱いする管理者も少なくありません。 しかし、何も悪いことをしてないのに「何となく悪そう」で荒らし扱いされてはたまりません。 荒らし認定をするということは、その「荒らし」を非難して名誉を傷つける行為です。 それを実行するからには、その必要性と正当性が明確でなければなりません。 判定基準が、その時々で都合でコロコロ変わっては困ります。

どのような人に対しても、平等に弁論機会が与えられるべきです。 弁解をさせないなら、初めから非難しないことです。 非難しておいて、弁解する機会を与えないのは、立派な名誉毀損行為です。 管理人にとって都合の悪い投稿者から、不当に弁論機会を奪うために、荒らし認定を行なうのでは、管理者の方が社会秩序を荒らしています。

尚、削除処理、アクセス制限は、荒らし認定と違って、「荒らし」を非難しておらず、名誉を傷つけていません。 よって、荒らしの基準に合致しなくても、当事者の弁論機会を奪わない範囲であれば、管理人の判断で実行して差し支えありません。

管理人裁定は、慎重に行なうべきです。 管理人には、削除処理やアクセス制限などの強い権限がありますが、管理人裁定の過度の発動は、荒らしでない発言まで排除しかねません。 そうなれば、自由な発言は一切出来なくなります。 無用な管理人裁定は返って反発を招きます。 また、掲示板も社会の一部である以上、管理人も襟を正さなければなりません。 不当に弁論機会を奪うことのないよう、細心の注意が必要でしょう。 一方で、明らかな荒らし行為で、管理人裁定なくして解決できない場合は、迅速に管理人裁定を行なうべきです。

荒らしの事例

そもそも、荒らしとは何でしょうか。 結論から言えば、不当な理由で他者に迷惑をかける行為は全て荒らし行為と言えます。 それには、故意、または、重大な過失による次のような行為が該当します。

  • 正当な理由なくルール違反を犯すこと
  • 掲示板を機能不全に陥れる行為
  • 自作自演、成り済まし、その他の嘘
  • 他者を不当に不快にさせる行為

定められたルールを守るのは当然のことです。 それなのに、正当な理由もなくルールに違反するのは、説明するまでもなく、悪いことです。 やってはいけない悪いことをしているのだから、文句なく、荒らしですね。 尚、正当な理由とは、利用規約に従った場合に一部の人に不当に不利益を生じさせる場合など、上位のルールに従う結果、止むを得なく利用規約に反すること等を指します。

掲示板を機能不全に陥れる行為も、掲示板を開設する自由、投稿する自由を侵害しているのだから、文句なく、荒らしですね。 機能不全に陥れる方法は、何も高度な技術的手段は必要ありません。 大量に同じ文面を投稿したり、掲示板の趣旨に沿わなかったり、意味のない投稿を大量に行なったり、ログを高速で流してしまって、事実上機能しないようにすれば、それで、十分に機能不全に陥っています。

自作自演、成り済まし、その他の嘘等を使う人は、初めから真面目に議論しようとする意志が認められません。 何事も自分の思い通りになるよう押し付ける行為であり、これも荒らしと言えます。

他者を不快にさせる行為は、荒らしになるかどうか微妙です。 主目的が何か、必要性や正当性の有無によって、判断すべきでしょう。 主目的が別にあり、必要性と正当性が認められるなら、それは荒らし行為とは言えません。 しかし、主目的が他者を不快にさせることであったり、必要性と正当性が認められないような場合は、不当に他者に迷惑をかけているため、荒らしと言えます。

荒らしでない事例

次のような行為は荒らしには該当しません。

  • 当事者の限られる喧嘩
  • 議論

喧嘩をルールで禁止してしまえば、それも荒らしと言えるかも知れないけれど、原則的には、喧嘩は荒らしの要件を満たしているとは言えません。 なぜなら、当事者の限られる喧嘩は、当事者以外の人を不快にさせる目的はなく、その必要性や正当性も一概には判断できないからです。 当事者の問題であれば、放っておけば良いことです。 喧嘩なんて、いつでも、何処でも、起きていることです。 一々目くじらを立てるようなことではありません。 喧嘩するのが気に入らないと思うことも、単なる我が侭に過ぎません。 また、当事者でもないのに、一方の当事者に肩入れしたり、または、一方の当事者に反発して本気で怒るのも大人げない。 当事者以外は、当事者を蚊帳の外に置いて、普通に会話すれば、済むことです。 掲示板が機能不全に陥らない限り、放っておけば良いのです。

議論と喧嘩の区別がつかない人も多いようです。 議論が荒らしだと言うなら、他人の意見に反対してはいけないのでしょうか。 意見は早い者勝ちで、誰も最初の意見と反対の意見を述べてはいけないのでしょうか。 それとも、反対意見を論理的に述べてはならない、つまり、反対理由を述べるなと言うのでしょうか。 理由も示さずに、他人の意見が間違っていると決め付けろと言うのでしょうか。 そんな馬鹿げた話はありません。 確かに、言い掛かりの非難は喧嘩と言えるかも知れないません。 しかし、非難に対して弁解している人は、単に弁論機会を行使しているに過ぎず、喧嘩とは全く違う行為です。 議論には、掲示板にとっての必要性が認められる議論もあり、個人的に気に入らないからと、そのような議論を静止しようとする方が、迷惑行為にあたります。 喧嘩と同じで、気に入らなければ、放置すれば良いのです。

当事者の心得

正当な弁論機会を行使するのは、当然の権利です。 ルールに従えない正当な理由があれば、ルール違反も正当化できます。 しかし、それ以外のルール違反は荒らし行為になるため、絶対にやってはなりません。 自らの行為が荒らしにならないよう、常に、細心の注意を心がけるべきです。

  • 決して、逆上しない*1
  • 自作自演、成り済まし、嘘等、卑怯な手段を使わない*2
  • 管理人や第三者を信じる*3
  • 文句を言う前に冷静に自らの言動を省みる*4
  • 挑発的言動は避け、論理的説明に努める
  • 互いの常識に差があるなら、まず、その擦り合わせをする*5
  • 既出事項を踏まえて物を言う*6
  • 論点から逸れること等、余計なことは言わない*7
  • 投稿する前に時間を置いて再度読み返す

管理人や第三者を信じられるなら、投稿を一日くらい寝かしても構わないですよね?

煽られたら

捨てハンの煽り荒らしに遭遇したら、煽られた当事者は、周りの人達を信じて、完全に静観することが最善です。 でないと、煽り荒らしの思うつぼです。

煽りの文章に明らかな矛盾や事実無根があっても、決して、突っ込んではいけません。 なぜなら、それこそが、煽り荒らしが狙いなのだから。 煽り荒らしは言ってみれば、自爆テロのような物です。 反論を誘い、不毛な論争に持ち込んで、自分もろとも周りに荒らし認定させる・・・それが煽り荒らしの目的です。 そして、自分は捨てハンだから全く傷つかず、煽りの対象だけを血祭りに上げることが出来るわけです。

だから、当事者の反論は逆効果なのです。 第三者が分かってくれることを信じて、じっと我慢しましょう。

では、もし、第三者を信じて見殺しにされたら、どうすべきでしょうか。 その場合は、煽り荒らしだけでなく、その場の全員をスルーしてください。 二度とその場に足を踏み入れないようにしましょう。 清々しましたよね。 なぜなら、そこが厨房*8の遊び場だと分かったのだから。 そこには、道理の分かる人は一人も居なかったのです。 そんな連中に理解してもらう必要は無いでしょう。 そんな連中と話しても楽しいはずがありません。 そんな連中とつきあうのは時間の無駄です。 それが分かっただけでも儲け物です。

第三者の心得

自治の重要性

管理人裁定の過度の発動は、荒らしでない発言まで排除しかねません。 そうなれば、自由な発言は一切出来なくなります。 全面的に管理人任せにするということは、そのような危険性を容認するということです。 それでも、貴方は、管理人任せにしますか。

また、管理人の対応にも限度があります。 24時間常に見張っているわけではありません。 都合で手が離せない時もあります。 管理人が事情により手を下せない時は、荒れっぱなしのままでよいのでしょうか。 何が起きても、住民は知らんぷりでは冷たすぎます。

どうしても自分達で解決できないことは管理人の力を借りれば良いのでしょう。 しかし、面倒なことを全て管理人に押し付けるのは何か違います。 管理人だって人の子です。 誰だって、面倒なことはやりたくありません。 だから、たとえ、管理人と言えども、面倒なことを押し付けることは申し訳のないことです。 そうした管理人への配慮も必要です。 たとえ、商業的な理由で開設されたものであっても、利用料を払っていない以上、利用者側にも一定の謙虚さは必要なはずです。

住民が決めること

明らかに利用規約に反する物、運営者に不利益を及ぼす物については、管理人の独断で判断が出来ます。 しかし、それ以外のことは、管理人と言えども、住民の意思が分からなければ判断に迷います。

何のために、自由に投稿できる場を設けるのでしょうか。 そこには、様々な思惑があります。 ただ、どのような運営者であるかに関わらず、活発な意見交換をして欲しいことだけは、疑う余地のない共通認識です。 だとすると、参加者を増やすには、利用規約も、住民の希望の最大公約数的な物を採用する必要が生じます。 そして、それが分かっている人は、管理人として絶対に譲れない部分を除けば、そのような利用規約を採用します。 だから、マナーの詳細について、利用規約で定めることが出来なくなるわけです。

マナーの基本原則は非常に単純です。 しかし、その詳細は、人によって認識が違います。 それは、住民の合意がどこにあるのかによって決まります。 管理人も、その合意が何処にあるのか分からなければ、判断に迷います。 確かに、管理人権限があれば、住民の合意を無視して強硬手段に出ることも可能でしょう。 しかし、それでは、住民にあきれられて逃げられてしまいます。 だから、多数の人を集めたいと思うなら、住民の合意を無視することはできません。 住民が意思さえ示さないのでは、管理人も困ってしまいます。

荒らし対応の常識

よく、荒らしは放置するのが常識だと言われます。 しかし、それには、前提事項があります。 これは、以下のいずれかを満たす場合に当てはまる常識です。

  • 愉快犯であるか、全く聞く耳を持つ余地がないことが明らか
  • 管理人による管理が行き届いていない

愉快犯はレスをつけると喜びます。 そして、また、レスがつくのを期待して暴れます。 聞く耳を持たない人も、注意されると余計に暴れます。 これらのケースでは、レスをつけても何の解決にもならないばかりか、レスをつればつけるほど収拾がつかなくなります。 このようなケースでは、放置が基本です。

また、いつでも最終手段が行使出来る状態でない場合は、聞く耳を持つ可能性があっても、放置が基本です。 なぜなら、いざ、暴れたときに、対処することが出来ないからです。 いつでも火消しが出来るなら、火がつくことを恐れる必要はありません。 しかし、火を消す手段が無い時は、絶対に、火がつくようなことをすべきではありません。

逆に言えば、この条件を満たさない場合は、放置はむしろ逆効果となりかねません。 話し合わなければいつまで経っても相互理解は出来ません。 話し合えば分かる相手と話し合わないのでは、理解できる機会を放棄していることになります。 自助努力で対処できている事例もあり、何でもかんでも放置する姿勢も感心できません。

煽り荒らしへの対応

煽り荒らしは、人の発言や行動を捏造し、その人の悪評を流すことを目的としています。 捏造だから具体的指摘が出来ず、根拠なき決め付けでしか物が言えません。 また、反論する根拠も持たずに既存の意見に反発しているだけなので、既にある意見をコピペするだけで論破されるような、既に終わった意見しか言いません。 煽り荒らしかどうかを判断するポイントは、次の通りです。

  • 捨てハンで、かつ、具体的指摘に欠ける誹謗中傷は、煽り荒らしに該当する
  • 捨てハンでも、具体的指摘に基づいた論理的批判をするなら、それは建設的意見である
  • 固定ハンで、かつ、具体的指摘に欠ける誹謗中傷は、煽り荒らしと言うより、単なる投稿姿勢の問題

ちなみに、投稿経験がないという言い訳はしらじらしいので聞く耳を持つ必要はありません。 本当に投稿経験がないなら、当事者ではない*9ため、文句を言う筋合いなどないのですから。 もちろん、投稿経験がなくても、役に立つ参考意見は歓迎すべきものです。 しかし、その人個人の感情で物を言える立場ではありません。

煽り荒らしのやっていることは、架空請求と同じです。 殆どの人は真に受けないのだけれど、中には真に受けてしまうオッチョコチョイな人も居るわけです。 真に受けた人を焚き付けることが出来れば、それはそれで荒らしとして成功なのです。 また、そうなることを恐れて煽られた本人が反論してきても、「当事者の心得」の項目で説明したような自爆テロが成功するわけです。

この場合、まず、煽られた人に対して、第三者を信じるように説得することが先決です。 本人の反論は逆効果であると、対応は第三者に任せろと、本人はスルーしろと言いましょう。 そして、「捨てハンによる抽象的誹謗中傷は耳を傾けるに値しない」と指摘することです。

そして、発言内容の如何に関わらず、決して、煽り荒らしに同調してはいけません。 たとえ、以前の自分の発言を擁護する内容であっても、「抽象的誹謗中傷は擁護と見なさない。 貴方と同じ人間と思われるのは迷惑だ」とハッキリ言いましょう。 尚、その結果、貴方が当事者になった場合は、第三者を信じて、潔く撤退しましょう。

また、煽り荒らしを無視することは、決して、得策ではありません。 それは、暴力に屈することであり、暴力が通用すると宣言するに等しい行為であり、それもまた煽り荒らしの思うつぼです。 さらに、放置すれば、煽り荒らしの主張を真に受けて、焚き付けられる人間が出てくることも考えられます。 卑怯な手段が通用すると分かれば、増々調子に乗って、煽り荒らしを繰り返すようになるでしょう。 こうした煽り荒らしを退散させる最も有効な手段は、煽り荒らしが通用しないことを思い知らせることです。

第三者の毅然とした態度によって煽り荒らしが功を奏さないことが分かれば、自然と退散せざるを得なくなります。 ここで、煽り荒らしの方が一方的に暴れてしまえば、逆効果になってしまうのだから、目的に反するような真似はしないはずです。 煽りが無駄だと分かった時点で通常の愉快犯荒らしへと転向する可能性もありますが、その場合は、その時点で、愉快犯荒らしへの対応に切り替えれば済むことです。

分からない時は静観

もちろん、判断できないときには静観が基本です。 ただし、静観する以上は、他者の対応に対しても静観するのが基本です。 なぜなら、判断できないなら、他者の対応が適切かどうかも判断できないからです。 そこで、余計な口出しをすれば、話を引っ掻き回すことになりかねません。 「分からないから、私は放置します」は正論であっても、「分からないから、お前も放置しろ」は極めて非常識です。

感情的言動は避ける

個人的に気に入らない等の理由で干渉するのは絶対に避けましょう。 それも、貴方の我が侭に過ぎません。 我が侭で他人に迷惑をかけないのは、当然のマナーですね。 感情的に攻撃しても事態を引っ掻き回しているだけです。 なぜなら、攻撃されたら誰だって不愉快に思う*10からです。 それで「はい、分かりました」なんて言う人間がいるはずがないのです。 事態を収拾するのに必要な行動を取れないのであれば、干渉するのは自己満足に過ぎません。 自己満足を満たすために攻撃にする貴方が子供なのです。 そして、その自己満足のために全員が迷惑するのです。

とくに、冷静に対処して事態の収拾を図ろうとする人が居るときは、要注意です。 そのような時に、感情的に干渉するのは、そうした努力を無にする行為でもあります。 事態を引っ掻き回しては、纏まる話も纏まりません。 そして、最悪、纏めようとした人が非難の対象となるのです。 引っ掻き回した人のせいで収拾がつかなくなったのに、その責任の矛先が、善意で事態の収拾を図ろうとした人に向くのは、とても理不尽ですね。

管理人裁定を絶対視しない

削除される投稿は利用規約違反と思っている人も居るようです。 さらに、それが荒らし行為だと思っている人が居るようです。 しかし、それなら、利用規約違反以外の投稿や荒らし以外の投稿を消すことは出来ないはずです。 たいていの利用規約には、「運営者の一方的な都合で投稿を勝手に消すこともある」と明記してあります。 法律によって掲載を禁じられる内容はあります。 しかし、運営者の都合で削除を行なってはならないというルールは何処にもありません。 だから、そうした記載は法的にも有効な物です。 ということは、利用規約に反しない投稿を消しても文句を言われる筋合いは無いのです。 だから、削除=利用規約違反とは決めつけられないのです。

そもそも、管理人=正義でも、管理人=善でも、管理人=真理でもありません。 管理人も人間である以上、判断が常に正しいということはあり得ません。 何が正しいかは、論理的に検証しなければ分からないことです。 管理人に限らず、誰かの判断を鵜呑みにしていては真実は見えて来ません。

Last modified:2010/04/29 23:43:14
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*1 逆上してしまったら、数を数えるなどして精神統一してください

*2 当たり前

*3 信じられないなら、その掲示板で物を言う意味はありません

*4 自分に優しく他人に厳しいのは駄目。 まず、自分の襟を正そう

*5 常識が違っていては話がかみ合うはずがない

*6 堂々巡りにする行為は掲示板を機能不全にする荒らし行為です

*7 無駄に議論を発散させたり、相手を挑発することになりかねない

*8 中学生、つまり、ガキ

*9 何ら被害を被っていない

*10 たとえ、原因を作ったのが自分であったとしても、攻撃されれば不愉快に思う