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このページは[[Remember11考察]]の一部です。全体像は[[Remember11考察]]をご覧ください。
{{toc}}
!ユウキドウ計画の真相
本編の描写から明らかになったことは計画の変更内容{{fn('オーストラリアから日本へ実験場所の変更')}}、変更目的{{fn('山小屋サイドの誰か又は全員の救出')}}だけです。
以下の部分については明らかにされていません。
*アイツが恨まれる理由
*変更前の当初計画の詳細
*変更前の当初計画の目的
でも、これは'''分からなくても支障がない'''と思います。
プレイヤーが知っているのは優希堂悟(主人公)であって優希堂悟(オリジナル)ではありません。
榎本尚哉もチョイ役であり、彼のことはほとんど知らないはずです。
優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉はかなり残忍な性格{{fn('まともな人間なら、別世界の人間だから殺して良いとは思わない')}}で感情移入する余地もありません。彼らがどのような人物で何を企んでいようとも、この物語の主要な部分は全く変わりません。
それを知りたいと思う欲求は、黄泉木聖司や内海カーリーの幼少時のことを知りたいという要求と大差ありません。
それらはシナリオの完成に必須ではないので、気にする必要は無いでしょう。
少々、黛鈴がかわいそうではあるけど。
物語の中のことは全て解明しなければいけないわけではありません。
例えば、この物語の世界の日本史でも徳川家康や豊臣秀吉や源義経が活躍したかとか、歴史的事実の詳細が現実と一致しているかどうかとか、そんなことはどうでも良いはずです。
フィクションでは、'''登場人物達の物語中での行動の動機や物語に関係する範囲の設定が解明できればそれで良い'''のです。
'''それを超えて謎を解き明かすことは必須事項ではありません'''。
もちろん、知りたいと思うのは自由ですが、それが分からなかったとしてもシナリオが不完全であるということにはなりません。
!!変更前の当初計画
TIPS110「優希堂沙也香」には、優希堂沙也香の死が原因で優希堂悟が計画を立案・遂行したことが書かれています。
しかし、計画の内容についての具体的な記載はありません。
以下、TIPS92「最終レベル」の記述。
""それは『彼ら』の企てた''計画を最終形に導く''ための行為。{{br}}
""それは『彼ら』が求めた真実へと導く、最後の一手。{{br}}
""それは『彼ら』が''アイツに出会うために必要''な、最後の手段。{{br}}
""それが行われたとき−世界は大変貌を遂げる。{{br}}
""それが行われたとき−{{br}}
""仮初めの世界−『Imaginary』は失われ・・・{{br}}
""世界の架橋−『Symbolic』を経て・・・{{br}}
""真理の世界−『Real』は姿を現わす。{{br}}
""''『第3の眼』の開眼''とともに−。
ここで言う『第3の眼』が、Ever17の第3視点のことだとすれば{{fn('Ever17より6年以上前に第三視点の研究が始まっていた・・・というのはアリなのか?')}}、『第3の眼』の開眼とは、Ever17の真の主人公の視点=第3視点を借りて、それにより'''4次元的視点を得て、世界の全てを見通す'''ことです。
田中優によれば、1つの視点で2次元的に視覚し、2つの視点で3次元的に視覚できるから、''3つの視点で4次元的視覚を獲得''できるということでした。
茜ヶ崎空によれば、その次元の完全な知覚を得るには1つ上の次元から見ないといけない、つまり、''完全な3次元的知覚は4次元的視点によってのみ得られる''ということでした。
「仮初めの世界〜『Real』は姿を現わす」とは、そのことを意味しているのでしょう。
「真実へと導く」も同じ意味です。
また、これが起きた時、第3視点を借りた当人にとっては「世界は大変貌を遂げる」と言えます。
それが「アイツに出会うために必要な、最後の手段」であり、アイツに出会うことは、「『彼ら』の企てた計画を最終形に導くため」に必要な行為であるということです。
以上のとおり、Ever17の設定を持ち出せば、この文章の意味は、ほぼ完全に解読できます。
しかし、この文章で明確に述べられていない次のような疑問が残ります。
*「『彼ら』の企てた計画」とは何か?
*「計画」の「最終形」とは何か?
*「アイツに出会」って何をするつもりだったのか?
*何故、「アイツに出会う」必要があったのか?
[[Remember11考察 優希堂悟]]のとおり、優希堂悟(オリジナル)は、「アイツの記憶を移植」を期待していたようです。
とすると、「アイツに出会う」ことは「アイツの記憶を移植」を引き起こし、それによって、'''アイツの知識を吸収'''しようとしたのかも知れません。
しかし、その知識を使って何をするつもりだったのかは不明です。
そして、優希堂悟(主人公)の言動から見て、そうした知識を得た様子はないので、'''ゲーム中では「最終レベル」に達しなかった'''と考えられます。
infinity plusのPremium Bookには次のように書かれています。
""中澤 本作のストーリーは、キャラクターたちによる“終わりのない復讐の物語”です。
""----
""中澤 悟は過去に“アイツ”にひどいことをされている。だから呼び出して復讐してやろうと、本作はそういう物語なんです。
PSP版付属のPremium Bookには次のように書かれています。
""中澤 そう読み取れるようにしたつもりです。ゲーム世界のキャラクターたちが、自分より高位の存在(''≒''プレイヤー)のせいで酷い目にあったから、だったら今度はこっちが懲らしめてやれ、と。
PSP版の年表には次のように書かれています。
""やがて悟は、ある計画を立案・遂行することを志す。{{br}}
""『セルフ』をこの世界に誘い込む計画、{{br}}
""−−『ユウキドウ計画』を。
""----
""目的は、データ収集だけでなく、{{br}}
""黛ら18便墜落事故の犠牲者の救出。それと......{{br}}
""『セルフ』をこの時空内に捕らえ、幽閉すること。
当初計画の目的は、“アイツ”=『セルフ』の幽閉であるとされています。
つまり、「『彼ら』の企てた計画」の「最終形」とは“アイツ”=『セルフ』の幽閉であり、「アイツに出会う」のは幽閉のために必要な手段であると考えられます。
しかし、どのような手段で幽閉するのかは書かれていません。
『セルフ』についても、『超越的な意思(あるいは知性体)』としか書かれておらず、具体的にどのような存在かは分かりません。
『第3の眼』の開眼による新たな知見や能力を活用するのだろうと予測は出来ますが、その活用する知見や能力がどのようなものかを推測するのに必要な情報はありません。
結局、肝心な所は謎のままです。
もし、存在が噂されるセルフ編が、これまた噂されるようにEver17のココ編に相当するものだとすると、そこで計画の内容が明らかになったのかも知れません。
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!ユウキドウ計画の真相
本編の描写から明らかになったことは計画の変更内容{{fn('オーストラリアから日本へ実験場所の変更')}}、変更目的{{fn('山小屋サイドの誰か又は全員の救出')}}だけです。
以下の部分については明らかにされていません。
*アイツが恨まれる理由
*変更前の当初計画の詳細
*変更前の当初計画の目的
でも、これは'''分からなくても支障がない'''と思います。
プレイヤーが知っているのは優希堂悟(主人公)であって優希堂悟(オリジナル)ではありません。
榎本尚哉もチョイ役であり、彼のことはほとんど知らないはずです。
優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉はかなり残忍な性格{{fn('まともな人間なら、別世界の人間だから殺して良いとは思わない')}}で感情移入する余地もありません。彼らがどのような人物で何を企んでいようとも、この物語の主要な部分は全く変わりません。
それを知りたいと思う欲求は、黄泉木聖司や内海カーリーの幼少時のことを知りたいという要求と大差ありません。
それらはシナリオの完成に必須ではないので、気にする必要は無いでしょう。
少々、黛鈴がかわいそうではあるけど。
物語の中のことは全て解明しなければいけないわけではありません。
例えば、この物語の世界の日本史でも徳川家康や豊臣秀吉や源義経が活躍したかとか、歴史的事実の詳細が現実と一致しているかどうかとか、そんなことはどうでも良いはずです。
フィクションでは、'''登場人物達の物語中での行動の動機や物語に関係する範囲の設定が解明できればそれで良い'''のです。
'''それを超えて謎を解き明かすことは必須事項ではありません'''。
もちろん、知りたいと思うのは自由ですが、それが分からなかったとしてもシナリオが不完全であるということにはなりません。
!!変更前の当初計画
TIPS110「優希堂沙也香」には、優希堂沙也香の死が原因で優希堂悟が計画を立案・遂行したことが書かれています。
しかし、計画の内容についての具体的な記載はありません。
以下、TIPS92「最終レベル」の記述。
""それは『彼ら』の企てた''計画を最終形に導く''ための行為。{{br}}
""それは『彼ら』が求めた真実へと導く、最後の一手。{{br}}
""それは『彼ら』が''アイツに出会うために必要''な、最後の手段。{{br}}
""それが行われたとき−世界は大変貌を遂げる。{{br}}
""それが行われたとき−{{br}}
""仮初めの世界−『Imaginary』は失われ・・・{{br}}
""世界の架橋−『Symbolic』を経て・・・{{br}}
""真理の世界−『Real』は姿を現わす。{{br}}
""''『第3の眼』の開眼''とともに−。
ここで言う『第3の眼』が、Ever17の第3視点のことだとすれば{{fn('Ever17より6年以上前に第三視点の研究が始まっていた・・・というのはアリなのか?')}}、『第3の眼』の開眼とは、Ever17の真の主人公の視点=第3視点を借りて、それにより'''4次元的視点を得て、世界の全てを見通す'''ことです。
田中優によれば、1つの視点で2次元的に視覚し、2つの視点で3次元的に視覚できるから、''3つの視点で4次元的視覚を獲得''できるということでした。
茜ヶ崎空によれば、その次元の完全な知覚を得るには1つ上の次元から見ないといけない、つまり、''完全な3次元的知覚は4次元的視点によってのみ得られる''ということでした。
「仮初めの世界〜『Real』は姿を現わす」とは、そのことを意味しているのでしょう。
「真実へと導く」も同じ意味です。
また、これが起きた時、第3視点を借りた当人にとっては「世界は大変貌を遂げる」と言えます。
それが「アイツに出会うために必要な、最後の手段」であり、アイツに出会うことは、「『彼ら』の企てた計画を最終形に導くため」に必要な行為であるということです。
以上のとおり、Ever17の設定を持ち出せば、この文章の意味は、ほぼ完全に解読できます。
しかし、この文章で明確に述べられていない次のような疑問が残ります。
*「『彼ら』の企てた計画」とは何か?
*「計画」の「最終形」とは何か?
*「アイツに出会」って何をするつもりだったのか?
*何故、「アイツに出会う」必要があったのか?
[[Remember11考察 優希堂悟]]のとおり、優希堂悟(オリジナル)は、「アイツの記憶を移植」を期待していたようです。
とすると、「アイツに出会う」ことは「アイツの記憶を移植」を引き起こし、それによって、'''アイツの知識を吸収'''しようとしたのかも知れません。
しかし、その知識を使って何をするつもりだったのかは不明です。
そして、優希堂悟(主人公)の言動から見て、そうした知識を得た様子はないので、'''ゲーム中では「最終レベル」に達しなかった'''と考えられます。
infinity plusのPremium Bookには次のように書かれています。
""中澤 本作のストーリーは、キャラクターたちによる“終わりのない復讐の物語”です。
""----
""中澤 悟は過去に“アイツ”にひどいことをされている。だから呼び出して復讐してやろうと、本作はそういう物語なんです。
PSP版付属のPremium Bookには次のように書かれています。
""中澤 そう読み取れるようにしたつもりです。ゲーム世界のキャラクターたちが、自分より高位の存在(''≒''プレイヤー)のせいで酷い目にあったから、だったら今度はこっちが懲らしめてやれ、と。
PSP版の年表には次のように書かれています。
""やがて悟は、ある計画を立案・遂行することを志す。{{br}}
""『セルフ』をこの世界に誘い込む計画、{{br}}
""−−『ユウキドウ計画』を。
""----
""目的は、データ収集だけでなく、{{br}}
""黛ら18便墜落事故の犠牲者の救出。それと......{{br}}
""『セルフ』をこの時空内に捕らえ、幽閉すること。
当初計画の目的は、“アイツ”=『セルフ』の幽閉であるとされています。
つまり、「『彼ら』の企てた計画」の「最終形」とは“アイツ”=『セルフ』の幽閉であり、「アイツに出会う」のは幽閉のために必要な手段であると考えられます。
しかし、どのような手段で幽閉するのかは書かれていません。
『セルフ』についても、『超越的な意思(あるいは知性体)』としか書かれておらず、具体的にどのような存在かは分かりません。
『第3の眼』の開眼による新たな知見や能力を活用するのだろうと予測は出来ますが、その活用する知見や能力がどのようなものかを推測するのに必要な情報はありません。
結局、肝心な所は謎のままです。
もし、存在が噂されるセルフ編が、これまた噂されるようにEver17のココ編に相当するものだとすると、そこで計画の内容が明らかになったのかも知れません。