メモリーズオフ5encore(アンコール)レビュー
本編のギスギス感とは180度違って、CUM研+αが目標に向かって一致団結する様子は、本編の設定に誰もが期待した展開だと思われます。 前向きに取り組んで問題解決しようとして、壁が現れて誰かがくじけそうになっても、それを仲間が支えて乗り越えていく・・・という展開が気持ち良くて、グイグイ引き込まれるのは今までのメモリーズオフにない感覚。 女性陣も恋敵なのにお互いを思い遣る微妙な冷戦だけど前向き。 ウジウジした後ろ向きな展開を組み込まなくてもメモリーズオフのテーマは十分に表現できることを示した点で次回作以降に大きな期待を持たせてくれます。
各キャラ視点はそうした意味が大きい部分があったり、このシーンは無理にヒロイン視点にしなくてもと思う部分もあったり。
幽霊部長=瑞穂説はたった1行で玉砕しました。
あすか編
行き詰まったときの+αのアドバイスが素晴らしい。 本編では解決できなかった母親との関係まで踏み込んだ内容は、設定が少々矛盾してるような気もするけど、それは思い切って無視。内容の素晴らしさに免じて。
最後の○○シーンはギャルゲー的には入れざるを得ないのだろうけど、個人的にはシナリオを陳腐化させる蛇足と思います。 エンディングムービーまでが素晴らしかっただけに、余計なオマケにちょっとガッカリ。
麻尋編
春人の部屋での+αのアドバイスは無理矢理っぽい。 預言者じゃないんだから。 例のあの台詞を入れたいのは分かるけど。
春人の求める物(効果音)が具体的に分かるのはシナリオへの理解を深めるので良。 詳細な台本が分からないから求める理由は分からないけど。
春人がピンチに陥ったときの麻尋への+αのアドバイスは抽象的すぎるけど、前向きな行動へ向けてのアドバイスとしては評価できます。
キャラとしての仙堂麻尋の評価はメモリーズオフ5とぎれたフィルム仙堂麻尋考察で。
秋名編
夢と現実のギャップにリアリティがあり、そのギャップに疑問を投げかけて乗り越えようとする姿が前向き。 ただ、登場人物が鈍感すぎ。とくに、ある程度事情を推測できる立場の春人が鈍感すぎ。
このルートだけ+αの見せ場がない。
二階堂達郎との関係を誤認している人がいるらしい。
- (誤)嫌なことを強要された → 好きになった
- (正)仕事ぶりがカッコいい&自分を認めてくれた → 好き → 嫌なことでも我慢できた → それが原因で嫌い → 良く考えたらカコワルイ!
Keyword(s):[メモリーズオフ]
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