Remember11考察 楠田ゆに
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某所にも歴史の側から見た楠田ゆにについて書かれていますが、それでは分かりにくいためか、誤解している人もチラホラ居るようです。 そこで、楠田ゆにの視点から見た歴史の流れをまとめてみます。
墜落〜スフィア〜雪崩(11歳)
2011年、朱倉岳にHAL18便が墜落した時、楠田ゆにの年齢は11歳です。 よって、この楠田ゆにを11歳の楠田ゆに、その一年後の楠田ゆにを12歳の楠田ゆにと呼ぶこととします。
HAL18便で墜落で機外に投げ出された楠田ゆには、朱倉岳を彷徨います。 彷徨っている途中、時空間転移装置により、朱倉岳にはスフィアが現れます。そして、楠田ゆには、丘の上からスフィア内部に転落します。 その後、11歳の楠田ゆには、しばらく、スフィア内部に留まります。
最終日に、優希堂悟(主人公)がスフィアのゲートを開けて出て行きます。 その後を追って、内海カーリーと11歳の楠田ゆには、彼の後を追おうとして外に出ます。 ちょうど、その時、スフィアは朱倉岳に転移しており、二人は、朱倉岳を彷徨うことになります。 そして、その二人を、コッソリと犬伏景子が追いかけています。
その後、スフィアに戻って来た優希堂悟(主人公)は、監視カメラの映像から状況を把握し、今、朱倉岳を居るメンバーを救おうとして、再び、朱倉岳へ戻ります。 その時、ついて来たのは、冬川こころと黛鈴だけであり、12歳の楠田ゆには青鷺島に留まります。 その結果、朱倉岳では、以下のメンバーが揃います。
- 朱倉岳に取り残された黄泉木聖司
- 優希堂悟(主人公)を追って朱倉岳に辿り着いた内海カーリーと楠田ゆに(11歳)
- 内海カーリーと楠田ゆにを追いかけて来た犬伏景子
- 黄泉木聖司と内海カーリーと楠田ゆにと犬伏景子を助けに来た優希堂悟(主人公)
- 優希堂悟(主人公)について来た冬川こころと黛鈴(12歳の楠田ゆには青鷺島に残留)
そして、彼らは雪崩に巻き込まれるわけです。 よって、雪崩を経験したのは、11歳の楠田ゆにであって、12歳の楠田ゆにではありません。 そこを間違えないようにしましょう。
雪崩〜救出〜2012年1月(11→12に成長)
11歳の楠田ゆには、雪崩の後、朱倉岳に取り残されます。 そして、その後、救助隊に救助されます。 そして、優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉達と会って、互いに情報交換を行ない、綿密な計画を練って、2012年1月が来るのを待ちます。
2011年1月の段階で、冬川こころ、黄泉木聖司、黛鈴の生存を知っているのは、楠田ゆにだけです。 新聞記事によれば、その楠田ゆには沈黙を続けているため、公式に発表された情報からは、3人の詳細を知ることはできません。 小屋に残された荷物等からある程度の推測は成り立っても、雪崩が起きるまで3人が生存していたことまでは知る術がありません。 そのことが分かったのは、腐乱死体の発見以後であり、それは、確か、夏頃だったはずです。 また、後で述べるように、腐乱死体は、この3人の物ではなく、何者かによる偽装であると考えられます 。楠田ゆにが一人でそのような偽装工作を行なえるとは考えにくく、ライプリヒの関与は疑う余地がないでしょう。 とすると、優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉達にとって、楠田ゆにから、計画を準備するのに必要な情報を聞き出す必要があります。
犬伏景子と涼蔭穂鳥の人格交換を起こすことが本来の計画実行に必要だと考える理由は全く見当たりません。 唯一の必要性として、歴史を正確に繰り返す必要が挙げられ、そのためには、歴史の唯一の証言者足りうる楠田ゆにから情報を聞き出す必要があります。 よって、犬伏景子と涼蔭穂鳥の人格交換を時空間転移装置にセットするには、楠田ゆにの情報が不可欠です。
楠田ゆにが正確な転移時刻を知る術は、優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉達から計画の詳細を聞き出すより他ありません。 時空間転移が起きたとき、楠田ゆには時空間転移のことを知りません。 また、朱倉岳に移動したときは、既に転移が起きた後であり、自分で転移の時刻を計ることはできません。 朱倉岳の言動を見る限りでは、優希堂悟(主人公)から転移時刻を聞いた様子はありません。
このように、双方にとって情報交換は必須です。 また、そう考えないと、楠田ゆにが沈黙を続けた理由も説明がつきません。 何故なら、楠田ゆには、3人が雪崩で死んだわけではないことと何らかの方法でスフィアに行くことが可能であることを知っているからです。 詳細な安否について断定的なことは言えないまでも、助かる可能性が高いことを知っているのだから、失意状態になることはありません。 むしろ、雪崩の後の元気な姿を見る限りでは、何らかの決意に満ちていると考えた方が妥当でしょう。 だとすると、何故、沈黙を続ける必要があるのでしょうか。 それは、計画の詳細を知ったため、機密を守るために、沈黙を守らなければならなかったからではないでしょうか。
この時点で楠田ゆにが知りうる情報をまとめてみます。
- 朱倉岳に集合したメンバーが誰も発見されていない
- 彼らは雪崩に遭遇したが誰一人として雪に埋まることはなかった(死亡記事と現実の不一致)
- 転移装置の存在と計画の詳細
- 自らのスフィアでの体験
- 優希堂悟(主人公)は記憶喪失だった
- 黄泉木聖司や黛鈴からは面識があると認識されている(黄泉木聖司の性格からの推測)
以上のことから、冬川こころ達が2012年のスフィアに生還したと推測することが可能となります。 そして、不測の事態がない限り、その可能性はかなり高いと言えるでしょう。 以上の考察から、楠田ゆには、歴史を変えてはならないと考えることになります。 もし、歴史を守るために番人が必要だと考えたなら、楠田ゆには、過去に戻る決意をするでしょう。 えっ、優希堂悟(オリジナル)に任せればいいって? いや、彼は記憶喪失になるから、歴史を守れないのは明らかです。 また、黄泉木聖司から面識があると認識されていると知っていたなら、楠田ゆにが山小屋に居ないと歴史が変わると推測できます。 さらに言えば、記憶喪失の優希堂悟(主人公)が救出に来るのは、未来の情報を持った誰かが優希堂悟(主人公)に情報を与える必要性を示しており、何者かが過去に戻る必要性を匂わせていると言えます。 もしかすると、山小屋への案内の件も誰かから聞いた(黄泉木聖司あたりが「あの時ゆに君が助けてくれなければ・・・」とか言ったのかも?)かも知れません。 いや、それを聞いていなければ、歴史を変えかねない行動はとれないでしょう。 ・・・というような理由により、楠田ゆには過去に戻る決意をしたのでしょう。
以下、最後の選択肢で「テラバイトディスクに書かれていた内容とは?」を選んだときの会話。
悟「どうして救助隊が到着するのが17日じゃなければならなかったんだ?」
ゆに「その日のうちに『18便が発見された』という報道がなされなければならなかったから、です」
悟「なぜ?」
ゆに「教えて欲しい?」
(中略)
ゆに「17日の報道がなければね?悟は日本にはいなかったはずなんだ」
悟「どういうことだ・・・?」
ゆに「たぶん覚えてないと思うけど・・・」
ゆに「悟は2011年の1月18日に、オーストラリアに出発する予定だったんだよ」
ゆに「かなりの長期間に渡って滞在するつもりだったみたいで・・・」
ゆに「チケット、部屋で見つけなかった?」
悟「見つけ、た・・・」
以下、最後の選択肢で「どうして目覚し時計が33分進んでいたのか?」を選んだときの会話。
ゆに「3点間を転移してたんでしょ?知ってるよ」
(中略)
悟「第3の人格って・・・」
悟「おまえ、それが誰なのか、知ってるのか?」
ゆに「もちろん」
優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉達とかなり接点がないと、次のようなことは知り得ないと考えられます。
- オーストラリアに長期間に渡って滞在するつもりだった
- 3点間を転移してた
- 第3の人格の正体
優希堂悟(主人公)の質問に対して、自信満々に自分がよく知ってるはずだと答えるところも、優希堂悟(オリジナル)や榎本尚哉達と接点がある証拠と考えられます。 よって、やはり、楠田ゆには計画の協力者と考えるのが妥当でしょう。
スフィア〜山小屋〜悟との邂逅(12歳)
12歳になった楠田ゆには、スフィアで、とある用事を片付けた後、最初の転移で朱倉岳に向かいます。 そして、黄泉木聖司と黛鈴を救出します。 12歳の楠田ゆには、山小屋では、ずっと、11歳の楠田ゆにに成り済ましています。
最終日、冬川こころは青鷺島に脱出します。 12歳の楠田ゆには黛鈴と共に、彼女を追って、青鷺島に脱出します。 その後、優希堂悟(主人公)と冬川こころと黛鈴は朱倉岳に向かいますが、12歳の楠田ゆには、優希堂悟(主人公)達について行かず、青鷺島に残ります。
尚、12歳の楠田ゆにが11歳の楠田ゆにに成り済ますには、ひとつ、大きな問題があります。 それは、楠田ゆにが成長期であるということです。 身長など、体格が大きく変わってしまったら、成り済ますことは困難となります。 きっと、某国民的アニメの登場人物達も使っていると噂される成長抑止剤を使っていたのでしょう。 ライプリヒ製薬なら、その程度の物を作るのはお手の物だと思われます。
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