Remember11考察 残された謎
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以下のような謎が残されています。
プロローグでの両サイドの時刻のずれ
プロローグは、大凡、次のような流れになっています。
- 物語開始
- いろいろ
- スフィアサイド=午後4時直前
- ベルト着用サイン点灯
- 衝撃音&急降下=午後3時半過ぎ(雑誌記事ではレーダーから機体が消えたのは午後3時半過ぎ)
- スフィアサイド=午後4時ちょうど
- 悟転落
- HAL18便墜落=午後4時8分(レーダー消失から墜落までは30分以上。黄泉木の話では墜落は午後4時8分)
これを見ると分かるように、山小屋サイドとスフィアサイドの時刻には20〜30分の微妙なずれがあります。 これは、一体、何だったのでしょうか。謎ですねえ。
楠田ゆにが知り得ないはずの情報
楠田ゆには歴史を変えたくないと言っていました。 それも、衛星携帯が通じるのは限られた時間だけであり、その瞬間に奇跡的に通じる歴史を変えたくないと言っていました。 だとすると、楠田ゆにが衛星携帯をかけるよう促したのは、それが自分の役割だと知っていたということになります。 では、それを、いつ知ったのでしょうか。
- 必要な話を聞く時間が十分にない
- 雪崩発生前は、誰にも事情が全く飲み込めておらず、経緯を話すどころではない
- 山小屋に戻るまで間に時空間転移が発生しているため、経緯の詳細な話をする十分な時間が無い
- 楠田ゆにに役割を話さなければならないと理解している人物が居ない
- 冬川こころが楠田ゆにが走り出した理由を分かっていない
- 優希堂悟(主人公)は楠田ゆにが果たした役割を知らないし、歴史を正確になぞる必要性も分かっていない
- 黄泉木聖司や黛鈴は時空間転移の事を分かっていない
- 内海カーリーや犬伏景子は楠田ゆにが果たした役割を知らない
- 楠田ゆにが信用できて、かつ、事情を分かっている人間がいない
- 楠田ゆには優希堂悟(主人公)を信じていない
- 冬川こころの時空間転移の理解は不十分
- 他の人には事情が分からない
実は、こっそり正確な時計を持ち込んでいたとか。 それで、こっそり時計を見て、電話が通じた時刻の直前に電話をかけろと言ったとか。 でも、それなら少しくらい歴史が変わっても支障がないはずですね。 時刻さえキッチリ合っていれば良いのだから。 もしかすると、最終手段として時計を利用したのかも知れません。 今掛けないと繋がらないのに誰も掛けようとしないから自分で掛けろと言ったのかも知れませんね。
IDカード
- 物語の開始時、優希堂悟のIDカードは本人が携帯していた。
- 優希堂悟(主人公)が部屋に戻ったときIDカードは優希堂悟の部屋の棚の中にあった。
誰がIDカードを棚にしまったのでしょうか。 誰かが拾ったのなら直接渡せば済むはずで、わざわざ、他人の部屋に侵入して棚の中にしまったりはしないはずです。 初めから二枚あったとか。
涼蔭穂鳥の記憶
かなり細かい話だけれど、ネズミの死体を見つけたときに涼蔭穂鳥は何故怒っていたのでしょうか。 内海カーリーは冬川こころと涼蔭穂鳥がねずみの死骸を見つけて埋めてあげることにしたと言っているけれど、これって何か変ではないですか。 というのも、涼蔭穂鳥と犬伏景子、冬川こころと優希堂悟(主人公)の人格交換は連動しているはずで、涼蔭穂鳥人格と約束できるのは冬川こころ人格だけであり、本当に約束したなら冬川こころが知らないはずがありません。 涼蔭穂鳥が頷いたのは単に埋めることに同意の意思を示しただけでしょうか。 怒ったのは単に無視されたからだけでしょうか。
楠田ゆにがライプリヒ製薬を嫌う理由
TIPSにも説明書にも書かれているけれど、楠田ゆにの嫌いな物の中にライプリヒ製薬が挙げられていますが、これにはどんな理由があるのでしょうか。 ライプリヒ製薬の協力が無ければ、冬川こころ達を救出することが出来なかったはずです。 楠田ゆにには、ライプリヒ製薬に感謝する理由はあっても、嫌う理由はないように思えます。
犬伏景子の台詞
以下は、1日目の犬伏景子の台詞です。
「いや、やだ、行きたくない、行きたくない、行きたくない、・・・」
「私を見捨てないで・・・」「置き去りにしないで・・・」
以下は、別の選択肢を選んだ時の台詞です。
「やっぱり・・・!」
「あなたもあの女の仲間なのね!」
以下は、3日目の犬伏景子の台詞です。
「いやだ!やめて!行きたくない行きたくない行きたくない行きたくない」
「このままここにいさせてぇーっ!」
犬伏景子は人格交換現象のことに気付いているようでした。 とすると、行きたくないと言う行き先は雪山サイドのことだと考えられます。 また、優希堂悟(主人公)との人格交換の連動していることも知っていたこと等も併せて考えると、このシーンが示唆することは次のようなことでしょう。
- 犬伏景子には人格交換現象の予兆を感じ取ることが出来た
- 犬伏景子は誰かが意図的に人格交換現象を発生させていることを知っていた
- 犬伏景子は内海カーリーの関与を疑っている
犬伏景子に感じることが出来た予兆とは何でしょうか。 どうして、犬伏景子は、誰かが人格交換現象を発生させていると知っていたのでしょうか。
プロローグの回想シーン
少女「・・・ちゃんも殺しちゃうから」
この描写を少女の殺人衝動と解釈するサイトが多いようですが、果たして本当にそうでしょうか。 現実問題として考えれば、確かに、殺人衝動以外の何物でもありません。 しかし、R11の世界観に照らし合わせれば、この描写は、少女が自らの意に反して誰か*1を殺すことを恐れているとも考えられます 。果たして、少女には、殺人衝動があったのでしょうか?なかったのでしょうか?
方位ズレ
3日目、「正面ゲートから歩いて1分も経たない距離」で「朱倉岳で見た海の景色と寸分違わず同じだった」という。 しかし、「正面ゲート」は北方向、「朱倉岳で見た海の景色」は、やや南よりの東方向である。 正面ゲートから「朱倉岳で見た海」と同一地点に行くには157m以上歩く必要があり、4km/h(分速約67m)では2分以上かかる。 「正面ゲートから歩いて1分も経たない距離」と「朱倉岳で見た海の景色」を見た場所は、90m以上離れている。 このズレは何?
2日目、正面ゲートが北側にあると言っている。 3日目に思い描いた配置図でも正面ゲートは上側(通常、地図では上が北)。 3日目、スフィアでは、月が、東にあることを確認している。 山小屋サークルでも、やや南に移動した東にあると言っている。 そして、「朱倉岳で見た海の景色」を見たときは、月に向かって移動したのだから、ほぼ東方向に移動したはずである。 正面ゲートを出るときも、スフィアでもしっかりと月を確認しており、この時に見える月の方位とスフィアの配置に矛盾があれば、当然、気付くはずである。 つまり、「朱倉岳で見た海の景色」を見たときと、正面ゲートを出たときでは、移動方向が90度以上違っている・・・ことに、優希堂悟(主人公)自身が気付いているはずである。 でなければ、方位の認識に矛盾が生じる。
月を方位の基準にしているのだから、何者かが、スフィアや山小屋サークルに細工(転移するときの故意に90度ずらして転移させる等)を施したとしても、トリックを成立させることは出来ない。 何かのトリックだとすると、月の位置を動かさなければならなくなる。
ほら、説明できないよね?
*1 総合的に判断すると、兄であると考えられる
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References:[Remember11考察(旧)]